EA-BANK モーニングレポート
米金融引き締め加速を懸念、ダウ大幅下落(4.22 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅下落となって引けました。ダウは一時下げ幅が1000ドルを超えるなど、リスク回避的な動きが強まっています。米国の金融引き締めに対する思惑から売り圧力が強まる展開となっています。ダウは結局980ドル安水準での引けとなるなど、下値を拡大しました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの引けとなっています。米国の利上げが加速するとの思惑から債券に対する売りが意識される一方、米株の大幅下落を背景にリスク回避的な動きが意識されたことで債券に対する買い戻しの動きが展開されました。結局短期債を中心に利回りがやや低下したものの、30年債利回りは小幅に上昇しての引けとなりました。10年債利回りは2.89%台で、30年債利回りは2.94%台でそれぞれ引けています。
為替相場 – ドルは上昇基調を強める
為替相場では、ドルインデックスが上昇基調を強める展開となって引けました。米国債利回りはやや上値の重さが意識されましたが、米国の金利引き上げに対する思惑が強まる中でドルに対する買い意欲が強まる展開となっています。特にドルは対ポンドで大幅上昇となっており、ポンド/ドルは1.28ドル台にまで下落しました。ドルは対主要通貨で独歩高となって推移しました。
一方、円は全体的には買われやすい地合いとなりました。ドルの上昇を受けてドル/円は小幅上昇となりましたが、クロス円は軒並み大幅下落となり、ポンド/円は2円以上の下落となりました。欧州の金融引き締めに対する思惑からユーロ/円は大きな動きにはならなかったものの、マイナス圏での引けとなっています。豪ドル/円やNZドル/円なども1円以上のマイナスとなって引けました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整により下落し、バンドの中心線を意識しての動きとなっています。目先はやや底堅い動きとなっていますが、狭いレンジでの動きであり方向感の見えにくい状況です。しばらくは様子見ムードが維持される可能性が高そうです。
現状、バンドの上限が横ばいからじり高となっており、下限はじり高基調です。バンドの上下限中心線がじり高基調となる中で底堅い動きが展開されており、このままバンドの上限まで上昇する可能性は高そうです。バンド幅はそこまで狭くないためバンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいところであり、バンドの上限では抑えられる可能性が高そうです。