EA-BANK モーニングレポート
金融引き締めを警戒、ダウは大きく反落(4.21 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大きく反落して引けています。朝方は米企業決算に対する期待感などを背景に買い優勢の展開となり、ダウは330ドル高水準まで上昇しました。しかし、買い一巡後は米国の金融引き締めに対する思惑から売り圧力が強まり、結局360ドル安水準となりました。また、米国債利回りの上昇などを眺めてハイテク銘柄に対する売り圧力が強まる展開となりました。
米国債市場では、利回りが大幅上昇となって引けました。米国の金融引き締めに対する思惑から債券に対する売り圧力は根強く、利回りの上昇圧力がくすぶる展開となっています。朝方はダウの上昇などもあり、長期債利回りも0.1%超の上昇となりました。その後ダウの下落などを受けて上値を抑えられましたが、債券買いの流れが強まるといった展開とはなりませんでした。10年債利回りは2.90%台、30年債利回りは2.92%台でそれぞれ推移しています。2年債利回りは0.1%超の上昇となっており、長短金利差は縮小しての引けとなりました。
為替相場 – 円安傾向継続も、調整の動きで方向感失う
為替相場では、ドルインデックスが底堅い動きとなっています。朝方はドル売りの流れが継続する展開となっていましたが、米国債利回りの上昇などを背景にドルに対する買い戻しの動きが巻き戻され、プラス圏での推移となっています。ユーロ/ドルは1.08ドル台前半から中盤、ポンド/ドルは1.30台前半でそれぞれ推移しています。
一方、円はまちまちでの推移。ドルインデックスの上昇を受けてドル/円は底堅い動きとなっており、クロス円も下値を支えられる流れとなっています。ただオセアニア通貨に対する売りの流れが強まり、豪ドル/円などは上値の重い展開となっています。ドル/円は128円台中盤、ユーロ/円は139円台で推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入り、中心線を抜ける動きを見せましたが、下限には届かずに持ち直す動きとなっています。目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、大きな動きにはなりにくい状況といえそうです。
現状、バンド幅が緩やかに縮小しており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されている状態で、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。ただ、現状ではバンドの中心線を意識しての動きであり、方向感の見えにくいところです。しばらくはバンドの中心線を意識しての動きとなる可能性もあるでしょう。