EA-BANK モーニングレポート
ウクライナ情勢が米経済を後押しか、ダウ大幅上昇(4.20 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。ダウは企業決算に対する期待感やインフレに対する警戒感が若干低下したことなどを背景に底堅い動きとなっています。一時400ドル高水準となるなど上値を拡大しましたが、買い一巡後は上値を抑えられる展開となり、240ドル高水準での引けとなっています。しかし、NASDAQは、ネットフリックスの決算発表で株価が大幅下落となったことなどを受け、下げ幅を拡大しました。
米国債市場では、利回りが下落して引けています。長期債利回りが下げ幅を拡大しての動きとなっています。インフレに対する警戒感が若干和らいだことなどを受け、債券に対する買い戻しの動きが意識される展開となりました。米10年債利回りは2.83%台へ、30年債利回りは2.87%台へそれぞれ低下しました。2年債利回りなどは下げ幅が限定的となっており、長短金利差は縮小する展開となりました。
為替相場 – 日銀の口先介入で、円安に歯止めか
為替相場では、ドルインデックスが大きく下落して推移。米国債利回りの低下などを受けてドルに対する売り意欲が強まる展開となっています。ユーロ/ドルは1.08ドル台半ば、ポンド/ドルは1.30ドル台半ばまで持ち直す展開となっています。ドルは対主要通貨で売られやすい地合いとなっており、ここまでのドル買いに対する調整の動きが強まりました。
一方、円は堅調地合い。ドル/円が128円を割り込む動きとなっており、クロス円も底堅い動きが展開されています。日本の金融当局からの円安に対する懸念などが意識され、ここまでの円売りに対する調整の動きが意識されています。ドル/円は目先は128円を目指して動き、ユーロ/円は138円台後半で、ポンド/円は167円台前半での推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 底堅い動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直す動きとなり、一時バンドの中心線で抑えられる場面もありましたが、バンドの下限までは下落せず、底堅い動きが維持されていました。目先はさらに買いの流れが強まり、バンドの中心線を抜ける動きとなっています。このまま上昇してバンドの上限まで上昇することができるかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線がほぼ横ばいとなっています。レンジ圏での動きが意識されやすい状況です。バンド幅は比較的狭いので、市場には徐々にエネルギーが蓄積されているものと思われます。ただ、現状ではまだ方向感が見えにくいため、動き出しを見極める必要があるでしょう。