EA-BANK モーニングレポート
米経済指標好調、ダウ490ドル高水準に(4.19 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅上昇となって引けました。米国の経済指標の堅調や企業決算に対する期待感などが強まる中で買いの流れが加速する展開となり、ダウは一時570ドル高水準まで上昇し、高値を維持したまま490ドル高水準で引けています。原油価格をはじめとする商品市場が全般的に売られたことでインフレに対する警戒感が若干和らいだことも好感されました。
米国債市場では、利回りが大幅上昇となっています。特に短期債利回りは大きく上昇しており、2年債利回りは0.14%超の上昇となっています。長期債利回りはプラス圏での推移となりましたが上げ渋っており、長短金利差は縮小する展開となっています。米10年債利回りは2.93%台、30年債利回りは2.99%台でそれぞれ推移しています。30年債利回りは一時3%を突破する動きとなっています。
為替相場 – ドル堅調、円売り加速
為替相場では、ドルインデックスが堅調地合いを維持。米国債利回りの上昇などを背景にドル買い圧力が強まっています。ただ、ユーロなども金融引き締めに対する思惑から底堅い動きを見せており、ドルインデックスの上値を抑えました。ユーロ/ドルは1.07ドル台後半で、ポンド/ドルは1.30ドルを挟んでの動きとなっています。
一方、円は軟調地合い継続。ドル/円が128円台後半まで上昇するなど、円売り圧力が強まっています。ドル/円の上昇を眺めてクロス円も堅調地合いとなっており、ユーロ/円は139円台へ、ポンド/円は167円台中盤へと上昇しています。円は南ア・ランドなどの一部の通貨を除いて売られる流れとなりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動いており、堅調地合いが継続する展開となっています。買い意欲がさらに強まる可能性も十分にあるため、再度バンドの上限まで上昇するかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇する形となっています。トレンドそのものが上向きであり、買い優勢の流れといえます。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいところであり、調整を入れながら上値を拡大する展開が予想されます。