EA-BANK モーニングレポート
米企業好決算も、ダウはマイナスに転落(4.14 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落しての引けとなりました。朝方はゴールドマン・サックスやモルガンス・スタンレーの好決算などを背景に金融株が買われる展開となり、ダウは一時320ドル高水準となりました。しかし、買い一巡は米長期債利回りの上昇を嫌気したハイテク銘柄に対する売り圧力が強まり、下値を拡大する動きとなりました。ダウはマイナス圏に転じ、結局110ドル安水準となりました。
米国債市場では、利回りが大幅上昇。グッドフライデー前日で短縮取引となる中で10年債利回りなどは0.1%超の上昇となっています。インフレに対する警戒感は根強く、金融引き締めに対する思惑から債券売りの流れが強まる展開となっています。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁の5月の会合で50bpの利上げを検討するのが妥当との発言なども債券売りを加速させました。米10年債利回りは2.82%台で、30年債利回りは2.91%台での引けとなっています。
為替相場 – 米債券利回り上昇を背景に、ドル買い加速
為替相場では、ドルインデックスが堅調地合いで100を回復。米国債利回りが大幅上昇となっていることなどを背景にドルは対主要通貨で買われやすい流れとなっています。特に対ユーロやポンドで買いが加速し、ユーロ/ドルは一時1.08ドルを割り込んでの動きとなりました。ポンド/ドルも1.31ドルを割り込んでの推移、ドル買い圧力が強まっています。
円はまちまちでの推移。ドル/円が一時126円台を回復するなど円売りの流れが強まり、クロス円も底堅い動きとなりましたが、ドル/円の上昇が一服すると、株価へ売り圧力が強まった事も相まってクロス円も上値の重い展開となり、ユーロ/円などは軟調地合いとなりました。しかし、全体的には大きな動きにはなっておらず、方向感の見えにくい展開です。
ドル/円・ボリンジャーバンド – じり安
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限からの調整売りにより上値が重い展開となっています。一方、下値も堅く、ほぼ横ばいでの推移となっています。バンドの中心線が上昇しているため、バンドの中心線を意識した動きも期待されるため、ここで支えられるかどうかに注目です。支えられた場合、再度バンドの上限まで上昇といった動きになる可能性も高いでしょう。
現状、バンドの下限が上昇、上限が下落となっています。バンド幅が縮小傾向を強めており、市場にはエネルギーが蓄積されていく展開です。ただ、まだ縮小の余地があることから、目先すぐにバンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいところです。レンジ圏での動きが意識されやすい状況のため、まずは方向感を見極めながらの対応が必要な局面となっています。