EA-BANK モーニングレポート
米株はまちまちでの引け(4.8 NY時間)
先週末のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。米国の利上げ加速に対する思惑などから、利ザヤ改善に対する期待感が強まり金融株に対する買い戻しの動きが展開されました。その一方でハイテク銘柄に売りが集まり、NASDAQは売り優勢の流れから下値を拡大しました。ダウは一時110ドル安水準まで下落したものの、売り一巡後は買い戻されて320ドル高水準まで上昇、その後は上げ幅を縮小して130ドル高水準での引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇しての引けとなっています。米国の金融引き締めに対する思惑から債券売りの流れが継続する展開となっています。短期債利回りの上昇が長期債利回りの上昇よりも大きくなったことで長短金利差は縮小しているものの、逆転する動きにはなっていません。10年債利回りは2.70%、30年債利回りは2.71%台での引けとなりました。
為替相場 – 日銀の金融政策の弱さから、円安継続
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。米国債利回りの上昇などと背景に、ドルは底堅い動きが展開され、ドルインデックスは一時100を超える動きとなりました。しかし、ここまでの上昇に対する調整の動きに上値が抑えられ、上げ幅を縮小しての引けとなりました。ドルは対ポンドでは買い意欲が強まったものの、その他の通貨に対しては全体的に小動きで、方向感の見えにくい様子見ムードとなりました。
一方、円は全体的に軟調地合い。ポンドに対する売り圧力が強まる中でポンド/円は下落しましたが、ドル/円は底堅い動きから124円を突破しての動きとなり、ユーロ/円も135円台での推移となっています。ポンド/円は162円を割り込んでの推移となりましたが、日銀の金融政策に対する思惑から円売りの流れが継続しており、円安基調が維持されやすい局面となりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 軟調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をバンドブレイクして上値を拡大しての動きとなりました。そこから調整の動きが入り、バンドの中心線を意識して下げ渋る動きを見せましたが、目先は中心線を下抜ける動きとなっています。そして今日の朝方に一気にバンドの下限まで下落する動きとなっています。このままバンドウォークとなるかどうかに注目です。
現状、バンド幅は拡大基調となっており、バンド幅の拡大を伴いながらのバンドブレイクといった展開となっています。バンドの上限の動きに注意が必要ですが、目先はバンドウォークが展開される可能性が高まっています。そうなれば下値を拡大する動きとなるでしょう。仮にバンドの上限が横ばいから下落となれば一時的には調整の動きになると思われますが、トレンドとしては下向きであり、上値は抑えられそうです。