EA-BANK モーニングレポート
金融政策の先行きにらみ、一進一退(4.7 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。朝方は米国の金融引き締めに対する思惑から売り圧力が強まり、ダウは一時300ドル超の下落となりましたが、売り一巡後は買い戻しの動きが強まり80ドル高水準での引けとなるなど、引けにかけて底堅い動きとなりました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移。米国の利上げ加速に対する警戒感が強まり、債券に対する売りの流れが強まりやすい状況となっています。ただ、ここまでの上昇に対する調整の動きも根強く、2年債利回りがマイナス圏での推移となっています。長短金利差が拡大する動きとなっており、市場にはリセッションに対する警戒感が若干和らぐ展開となりました。米10年債利回りは2.65%台、30年債利回りは2.67%台での推移となっています。
為替相場 – 様子見ムードも、円安再燃か
為替相場では、ドルインデックスが続伸。米長期債利回りの上昇や、利上げに対する思惑などから底堅い動きが継続されています。ただ、ここまでの上昇に対する調整の動きなどもあり、積極的に買い進まれる動きにはなっていません。ECBの金融引き締めに対する思惑から一時ユーロ/ドルが持ち直す動きとなりましたが、NY時間に入り上値を抑えられる展開となっています。結局ユーロ/ドルは1.09ドル割れの水準で推移しています。また、ポンドに対する買い戻しの動きもみられ、ポンド/ドルは小幅に上昇し、1.30ドル台後半での推移となっています。
円はまちまちでの推移。ドル/円が124円を意識しての動きとなるなど、底堅い動きが展開されていますが、クロス円はオセアニア通貨が軟調となるなどまちまちとなっています。全体的には大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まっています。ただ、米株が押し戻したことで円に対する売りが意識されやすい状況となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばいでの推移
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線で支えられて持ち直す動きとなっています。ただ、バンドの上限には届いておらず、目先は横ばいでの推移となっています。バンドの+1σを挟んでの動きであり、方向感の見えにくい展開です。しばらくは様子見ムードとなる可能性が高いため、方向感を探りながらの対応が必要でしょう。
現状バンド幅は狭く、更なる縮小傾向となっています。市場にはエネルギーが蓄積されており、動き出したら動きが大きくなる可能性が高まっています。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。ただ、下値は堅いもののバンドの上限に届かない動きが継続されており、バンドの上限をブレイクするかは不透明です。バンドの上限もしくは下限に到達した際は注意が必要ですが、当面は狭いレンジでの動きとなる可能性が高いでしょう。