EA-BANK モーニングレポート
ダウは、FOMC議事要旨の発表で一進一退(4.6 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続落して引けています。朝方、米金融引き締めに対する思惑から売り優勢の流れとなりました。特に、米国債利回りの上昇を背景にハイテク銘柄に対する売りの流れが意識され、ダウは一時360ドル安水準まで下値を伸ばしました。その後、FOMC議事要旨の発表後に乱高下し、一時30ドル安水準まで持ち直す動きとなりました。ただ、50bpの利上げを1回かそれ以上行うことが適切との見方を多数の当局者が示唆していることなどが嫌気され上値は抑えられました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移。米国の金融引き締めに対する思惑から債券に対する売り圧力が強まる展開となりましたが、ポジション調整の動きなども意識され、短期債を中心に買い戻される展開となっています。2年債利回りなどはマイナス圏に転じ、長短金利差が拡大し、リセッションに対する警戒感が若干和らぐ展開となりました。米10年債利回りは2.59%台、30年債利回りは2.62%台での推移となっています。
為替相場 – 米早期利上げ期待からドル上昇
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米長期債利回りの上昇や、利上げに対する思惑などから底堅い動きとなっています。朝方はFOMC議事要旨発表を控えて前営業日終値を意識した動きとなっていましたが、発表後はドル買い圧力が強まる流れとなっています。ユーロ/ドルは1.09ドルを割り込む動きとなっており、下値を拡大しています。ポンド/ドルなども大きな動きにはなっていないものの、上値が抑えられています。
円はまちまちでの推移。ドル/円が123円台後半まで上昇したことなどを受けてユーロ/円なども底堅い動きとなりましたが、商品価格が原油を中心に大幅下落となる中でオセアニア通貨などが軟調地合いとなっており、豪ドル/円などが上値を抑えられました。全体的にはやや方向感の見えにくい展開となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばいでの推移
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を意識しての小動きとなっています。FOMC議事要旨発表を受けて一時大きく下げる場面もありましたが、行って来いとなっており方向感の見えにくい展開が継続しています。様子見ムードが強まる局面であり、しばらくは方向感を見定める必要がありそうです。
現状、バンド幅が縮小傾向となっています。市場にはエネルギーが蓄積されており、動き出したら大きく動く可能性がありそうです。しかも、バンド幅の縮小の余地が小さい点は意識しておいたほうが良いでしょう。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要ですが、まだバンドの中心線を意識しての動きであるだけに、動き出しを待つといった局面となっています。