EA-BANK モーニングレポート
ツイッター株急伸を受け、米株上昇(4.4 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇して引けています。朝方は調整の動きやウクライナ情勢の先行き不透明感から売り圧力が強まる展開となり、ダウは一時200ドル超の下落となりました。しかし、売り一巡後は米経済の足元の堅調や新たな四半期に入ったことに伴う期待感から買い戻しの動きが強まり、ダウは100ドル超の上昇となって引けました。また、テスラのイーロン・マスクCEOが株を取得したとの報道を受けてツイッターが急伸するなど、ハイテク銘柄に対する買い圧力も強まりました。
米国債市場では、利回りがまちまち。米株の堅調地合いを眺めてリセッションに対する警戒感が和らぎ、米2年債への売り、30年債の買いの流れが巻き戻され、米2年債利回りと30年債利回りの逆転が修正されました。ただ、米2年債利回りと10年債利回りの逆転は継続しており、先行きに対する警戒感も根強い状況となっています。米2年債利回りは2.42%台、10年債利回りは2.39%台、30年債利回りは2.45%台での推移となっています。
為替相場 – ドルインデックスは上昇も、様子見ムード
為替相場では、ドルインデックスが上昇。ユーロに対する売り圧力が強まったことで、ドルが反射的に上昇する形となっています。ただ、全体的には大きな動きにはなっておらず、ポンド/ドルなどは1.31ドルを回復するなど、小幅に上昇しての推移となっています。ユーロ/ドルは1.10ドルを割り込むなど売り圧力が強まりました。
一方、円は軟調地合い。日銀の長期金利上昇抑制策に対する思惑や、ドル買いの強まりなどを背景に円安基調が強まっています。米株の底堅い動きを背景としたリスク志向の動きも円売りの流れを強めました。ドル/円は122円台後半での推移となっており、クロス円も全般的に堅調地合いとなっています。ただ、ユーロに対する売りの流れが強まったことでユーロ/円は下落となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの小動きとなっています。方向感の見えにくい状況であり、様子見ムードが強まっています。下値の堅さは意識されていますが、大きな動きにはなっていません。しばらくはこのままレンジ圏での動きが維持される可能性が高そうです。
現状、バンド幅は縮小傾向となり、大きな動きはないものの、市場にはエネルギーが蓄積されています。既にバンド幅はかなり縮小しているので、動き出したら大きな動きとなる可能性は高いでしょう。目先はバンドの中心線を挟んでの動きですが、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。