EA-BANK モーニングレポート
米失業率改善で、米株買い優勢(4.1 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が上昇して引けています。米雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想を下回る結果となったが、失業率は市場予想よりも改善しており、平均時給もしっかりとした動きとなっています。朝方は調整の動きが意識されておりダウが140ドル安水準まで下落しましたが、その後は第2四半期入りで新規投資が見られたことで持ち直し、結局130ドル高水準での引けとなりました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移。米2年債利回りと米10年債利回り、米30年債利回りとの逆転が起こっており、リセッションに対する警戒感が強まる状況となっています。米雇用統計を受けて米国の金融引き締めに対する思惑から短期債を中心に売りが意識されました。しかし、30年債利回りがマイナス圏に転じるなど、長期債利回りは上値の重い展開となり、2年債利回りが10年債利回り、30年債利回りと逆転する動きとなっています。
為替相場 – 米雇用統計を背景に、円独歩安
為替相場では、ドルインデックスが続伸。米雇用統計は堅調との見方や、米国の金融引き締めに対する思惑から、ドル買い優勢の流れとなりました。ドルは特に対円で上昇基調を強め、対ユーロ、対ポンドでもしっかりとした動きが展開されています。ユーロ/ドルは1.10ドル台中盤、ポンド/ドルは1.31ドル台前半での推移となっています。
一方、円は軟調地合い。米雇用統計を受けて米国の金融引き締めに対する思惑が強まり、日米の金利差の拡大が意識される展開からドル/円が上昇基調を強める流れとなっています。ドル/円は122円台半ばまで上昇しており、クロス円もそれにつれる形で上昇基調となりました。ユーロ/円は135円台を回復し、ポンド/円も160円台半ばまで上昇しています。円は対主要通貨で独歩安となっており、先行きに対する警戒感も強まっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から下落し、中心線をブレイクしたものの下値は堅くバンドの下限までは届かない展開となっています。目先はバンドの中心線まで持ち直しており、ここをブレイクすることができるかどうかに注目です。ただ、中心線では抑えられる動きであり、再度売り圧力が強まる可能性も高まっています。
現状、バンドの上限が横ばいからじり安、下限がじり高といった動きになっています。バンド幅は緩やかに縮小しており、このまま縮小傾向を継続するかどうかに注目です。ただ、流れとしてはバンドの上下限中心線が横ばいとなる可能性が高く、レンジ圏での動きが意識されそうです。バンド幅はそこまで縮小していないことから、バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくい局面だといえます。