EA-BANK モーニングレポート
ウクライナ情勢の先行き不透明感の高まりから米株大幅下落(3.31 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅下落となって引けました。米経済指標はまちまちとなっていますが、ウクライナ情勢の先行き不透明感やリセッションに対する警戒感が強まり下げ幅を拡大しました。ただ、原油価格の大幅下落などもあり、最終的には米雇用統計を見極めてからといったところになりそうです。ダウは550ドル安水準となり、日中高値圏での引けとなりました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移。米株が下げ幅を拡大する中で長期債利回りが低下する一方、インフレに対する警戒感は根強く、短期債利回りは底堅い動きが展開されています。長短金利差が縮小しており、米経済の先行きに対する警戒感が意識される状況となっています。現状米10年債利回りは2.33%台、30年債利回りは2.44%台での推移となっています。2年債利回りは2.33%台と10年債利回りとほぼ変わらない水準となっています。
為替相場 – ドルインデックスは上昇
為替相場では、ドルインデックスが上昇。インフレに対する警戒感が根強く、ユーロに対する調整売り圧力が強まりドルに対する買い戻しが展開されました。現状ユーロ/ドルは1.100ドル台中盤、ポンド/ドルは1.31ドル台前半から中盤での推移となっています。
円は買われやすい地合いを継続。リスク回避的な動きが強まる中で円に対する買い戻しの動きが強まる流れが継続しています。ドル/円が121円台中盤から後半での動きとなっており、クロス円も全体的に上値の重い展開となっています。ドル/円に関しては125円が目先の高値と意識され上値の重い流れとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上昇一服
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線が上値抵抗線として重しとなる展開から、中心線を上抜けて上限で抑えられる動きとなっています。目先はバンドの上限と中心線の狭いレンジでの推移が予想され、下限を目指すか再度上昇に転じるかに注目といった動きとなるでしょう。
現状、バンドの上下限中心線がほぼ横ばいでの推移です。バンド幅は狭く、市場にはエネルギーが蓄積されているものと思われます。ただ、バンドの上限と中心線に挟まれた動きであり、方向感は見えにくい状況です。動き出したら大きくなる可能性は高く、バンドの上限もしくは中心線付近での動きには注意が必要です。