EA-BANK モーニングレポート
米経済指標の好調を背景に、米株反転上昇(3.24 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大きく持ち直しての引けとなりました。米新規失業保険申請件数が市場予想よりも良かったことなどを背景に、買い戻しの動きが強まりました。原油価格が大幅に下落したこともインフレに対する警戒感を和らげる流れとなっています。ダウは引きにかけて上げ幅を拡大し、340ドル高水準と日中高値圏での引けとなっています。
米国債市場では、利回りが大きく上昇する展開となっています。インフレに対する警戒感は若干後退したものの、先行きに対する不透明感が強まっていることや、米株が大きく上昇したことなどを受けて債券に対する調整売りが意識されました。米10年債利回りは2.37%台、30年債利回りは2.53%台での推移となっています。
為替相場 – 米株反転上昇で、ドル高円安
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。米国債利回りの堅調などが意識され、ドル買い優勢の流れとなっています。ただ、大きな動きにはなっておらず、方向感は見えにくい状況です。底堅い動きが継続するかどうかに注目です。ユーロ/ドルは1.10ドルを挟んでの動き、ポンド/ドルは1.31ドル台後半での推移となっています。ややドル買いの動きではありますが、豪ドル/ドルが0.75ドル台を回復するなどまちまちでの推移となっています。
一方、円は軟調地合いを継続。ドル/円が122円台前半での推移となるなど円に対する売り圧力がくすぶる展開です。米株の上昇を背景にリスク志向の動きが強まり、円に対する売りが意識されやすい地合いとなったことも円売りの流れを加速させました。ユーロ/円は134円台半ばまで、ポンド/円は161円台前半まで上げ幅を拡大する展開となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクする動きから調整の動きが入っています。ただ、バンドの+1σ前後の水準で支えられて下げ渋り、そのままじり高基調へと転じています。大きな動きではないものの、しっかりとした動きが展開されており、このまま上昇基調を強めてバンドの上限まで上昇するかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇する展開となっています。トレンドそのものが上向きであり、一時的に調整の動きが入っても下値は堅そうです。目先は持ち直し基調となっており、バンドの上限まで上昇する可能性は十分にありそうです。上限をブレイクしてバンドウォークといった大きな動きになるか、バンドの上限で抑えられ調整売りが優勢となるか、見極めが必要な局面となっています。