EA-BANK モーニングレポート
好調な企業決算を背景に、米株回復(3.22 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。日本株や欧州株の上昇の流れを受けて朝方から買い優勢の流れとなっています。好調な企業決算や長期金利の上昇に伴う利ザヤの改善に対する期待感から金融株にも買いの流れが意識される展開となりました。ダウは一時320ドル高水準まで上昇し、そこからは抑えられたものの250ドル高水準での引けとなっています。
米国債市場では、利回りが大幅続伸となっています。米国の金融引き締めに対する思惑から債券に対する売りの流れが継続しており、さらに米株の上昇などを受けて長期債にも売り圧力が強まる流れとなっています。米10年債利回りは2.38%台へ、30年債利回りは2.60%台へそれぞれ上昇しています。
為替相場 – 米株高を背景に、円独歩安
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。米国債利回りは大幅上昇となりましたが、安全資産としてのドルに対する買い意欲が若干後退したことで上値を抑えられる展開となっています。ただ、前営業日終値を挟んでの小動きであり、方向感の見えにくい展開となっています。ユーロ/ドルは一時1.10ドルを割り込む動きを見せましたが、持ち直して1.10ドル台前半での推移となっています。また、ポンド/ドルは1.32ドル台を回復し、半ばまで上昇しています。
一方、円は大きく売られる展開となっています。中銀の金融政策の違いに伴う円売りの流れが意識される中で米株高となっており、円売り圧力が高まる局面となっています。ドル/円が一時121円台に乗せるなど円安方向が強まっています。また、クロス円も軒並み大幅上昇となっており、ポンド/円は160円台を回復する流れとなっています。円は対主要通貨に独歩安となっており、大幅下落となりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限からの調整の動きが入り、一時バンドの中心線を下抜ける展開となっています。ただ、下値は堅く下げ渋っています。バンドの中心線が下値支持帯として意識されている状況であり、再度バンドの上限まで上昇する可能性は高いといえます。
現状、バンドの上限は下落、下限は上昇という形となっています。バンド幅は縮小傾向であり、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。それなりに縮小していることを考えると、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。バンドブレイクからバンドウォークの可能性も視野に入れつつの対応となりそうです。