EA-BANK モーニングレポート
安心感の高まりか、米株が続伸(3.18 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。朝方は調整の動きが意識されて200ドル安水準まで下落しましたが、FOMCを通過したことによる相場の先行き不透明感が和らいだことなどを受けて買い戻しの動きが強まりました。ウクライナ情勢に対する警戒感は依然として根強いものの、停戦交渉に対する期待感もあり、売りの流れは強まりませんでした。ダウは引けにかけて上値を拡大し、270ドル高水準と日中高値圏での引けとなりました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移となっています。短期債利回りが上昇する一方、長期債利回りが低下する動きとなっており、フラット化が進行しています。米国の金融引き締めに対する思惑から短期債に対する買い意欲が強まる一方、ウクライナ情勢に対する警戒感から長期債に対する売りの流れが意識される展開となっています。米10年債利回りは2.14%台、30年債利回りは2.42%台での引けとなりました。
為替相場 – ドルインデックスは堅調地合い
為替相場では、ドルインデックスが堅調地合いで引けています。米長期債利回りは低下しているものの、米国の金融引き締めに対する思惑から短期債利回りが上昇基調を強めたことがドルの下値を支える展開となっています。ドルインデックスは98台を回復しての推移となっています。ユーロ/ドルは1.10ドル台半ばまで下落する展開となっています。ただ、ポンドに対する買い意欲の強まりからポンド/ドルが1.31ドル台後半まで上昇するなど、ドルインデックスの上値は抑えられました。
一方、円はまちまちでの推移となりました。日米の金融政策発表を受けてドル/円は上昇基調を強めており、一時119円台半ばまで上昇しました。その後は調整の動きに上値を抑えられたものの、119円台を維持しての動きであり、底堅い動きが展開されました。一方、クロス円はユーロ/円が軟調地合いとなったものの、小幅安となっており、ポンド/円は1円以上の上昇となって157円台を回復しての引けとなりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 調整売りから様子見ムードへ
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクする動きから調整の動きが意識され、目先はバンドの中心線を挟んでの動きが展開されています。様子見ムードが強まってきており、方向感の見えにくい流れです。しばらくはバンドの中心線を挟んだレンジ圏での動きが維持されるのではないでしょうか。
現状、バンド幅が縮小する展開となっています。大きな動きではないものの、市場には徐々にエネルギーが蓄積されている状況です。目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、バンド幅は縮小傾向を維持されそうです。ここからは動き出したら大きくなる可能性が出てきますので、バンドの上限もしくは下限での動きに注意が必要でしょう。