EA-BANK モーニングレポート
米株が大幅続伸(3.17 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅続伸となって引けています。ウクライナ情勢に対する警戒感は根強いものの、ロシアが外貨建て国債の利払いを実施したとの報道が流れたことでデフォルトへの懸念が和らぎ、買い戻しの動きが強まる展開となりました。ダウは一時160ドル安水準まで下落したものの、底堅い動きとなって410ドル高水準での引けています。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移となっています。全体的には大きな動きにはなっておらず、FOMCを通過したことで様子見ムードから調整の動きが意識される流れとなっています。株高を受けて長期債利回りを中心に底堅い動きとなりましたが、ウクライナ情勢に対する不透明感から積極的に債券を売る流れにはならず、短期債を中心に上値を抑えられる展開となっています。目先は米10年債利回りが2.16%台、30年債利回りは2.46%台での推移となっています。
為替相場 – ドル売り、円売り強まる
為替相場では、ドルインデックスが軟調地合い。一時98を割り込む水準での推移となるなど、安全資産としてのドルに対する買いの動きに対する調整が強まっています。ユーロ/ドルは一時1.11ドルを回復し、目先は1.10ドル台後半での推移となっています。また、豪ドル/ドルも上値を拡大する展開で0.73ドル台後半まで上値を拡大しています。ただ、ポンドは追加利上げ観測が後退したことでやや上値を抑えられています。
一方、円はドル/円が小幅に下落する一方、クロス円は全体的に上昇する流れとなっています。米株の大幅上昇などを背景にリスク志向の動きが強まり、円に対する売りの流れが強まる展開となっています。ドル/円も下値は堅く、118円台半ばでの動きとなっています。ユーロ/円は131円台中盤まで上昇し、豪ドル/円も87円台半ばでの推移となっています。ドル売り、円売りの流れが強まる局面となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 買い戻し一服
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し、目先はバンドの中心線を意識しての動きが展開されています。バンドの中心線を上抜ける形となっていましたが、上昇の勢いは弱く、中心線を挟んでの動きが展開されています。流れとしては方向感の見えにくい、狭いレンジでの動きが継続する可能性が高そうです。
現状、バンドの上下限中心線がほぼ横ばいでの動きとなっています。レンジ圏での動きが意識されやすい形であり、方向感の見えにくい状況となっています。しばらくは様子見ムードが続くと思われます。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。