EA-BANK モーニングレポート
インフレ懸念の後退で米株大幅上昇(3.15 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅上昇となって引けています。ウクライナ情勢の緊張緩和に対する期待感や商品市場での売り圧力の強まりを背景としたインフレ懸念の後退などが好感され、幅広い銘柄に買いが集まる展開となりました。ダウは一時670ドル高水準となり、引けも590ドル高水準となって引けています。NASDAQなども大幅上昇となっており、市場にはリスク志向の動きが強まる展開となっています。
米国債市場では利回りがまちまちでの推移。長期債利回りを中心に上昇しているものの、2年債利回りなどは調整の動きが意識される中でマイナス圏での推移となっています。米株高やリスク志向の動きが強まっていることで安全資産としての米国債買いの流れが巻き戻される展開となっています。また、FOMCでの利上げ期待も強く、債券に対する売り圧力が強まる流れとなっています。現状米10年債利回りは2.15%前後、30年債利回りは2.49%前後を推移しています。
為替相場 – FOMCを控え、様子見ムード強まる
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。ウクライナ情勢の緊張緩和に対する思惑などから安全資産としてのドル買いの流れが巻き戻される展開となっています。ただ、米長期債利回りの堅調などを背景に積極的にドルを売る流れにはなっておらず、下値の堅さも意識されています。現状ドルインデックスは99を挟んでの動きとなっています。
一方、円は軟調地合いとなっています。ドル/円は一時118円を割り込む動きを見せましたが、ドルに対する買い戻しの動きを眺めて持ち直し、目先は118円台前半での推移となっています。一方、ユーロ/円などは一時130円台を回復したものの、その後は上値を抑えられて目先は129円台半ばでの推移となっています。全体的には、FOMCをひかえて様子見ムードの中、往来相場となって推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限まで上昇したものの、そこから調整の動きが意識されています。ただ、下値が堅く下げ渋っており、目先は横ばいでの推移となっています。調整局面で下値が堅く下げ渋る動きといった形の時は再度バンドの上限まで上昇するといった動きとなることも多いため、買い優勢の流れということができそうです。
現状、バンドの上下限中心線が上昇基調となっています。トレンドそのものが上向きであり、一時的に調整の動きが入っても下値では買い意欲が強まるでしょう。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、バンドの中心線と上限で挟まれたレンジを動きながら上値を拡大するといった展開となるのではないでしょうか。