EA-BANK モーニングレポート
FOMCを睨み、一進一退(3.14 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。ダウは前営業日比ほぼ変わらずの水準となる一方、米国債利回りの上昇などを背景にハイテク銘柄に対する売りが意識され、NASDAQは大幅下落となっています。ダウはロシアとウクライナの停戦交渉の進展に対する期待感から買い意欲が強まり、一時450ドル高水準まで上昇する流れとなりましたが、買い一巡後はFOMCを控えていることもあり、調整売り圧力が強まりました。
米国債市場では、利回りが大幅に上昇。米国の金融引き締めに対する思惑などを背景に債券に対する売り圧力が強まる展開となっています。市場は今年7回の利上げを一時織り込む展開となっており、債券利回りが押し上げられる状況となっています。現状、米10年債利回りは2%台を回復し2.14%台に、30年債利回りは2.48%台での推移となっています。軒並み0.1%超の上げ幅となるなど利回りは上げ幅を拡大しています。
為替相場 – ウクライナ情勢の緊張緩和で、円売り加速
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落しての推移となっています。米国債利回りは大幅上昇となっていますが、ウクライナ情勢の緊張が和らぐ中で安全資産としてのドル買いの流れが巻き戻される展開となっています。ただ、全体的には大きな動きにはなっておらず、目先は小幅に下落する流れです。ユーロ/ドルやポンド/ドルなどは小幅に上昇しての動きとなっています。
円は軟調地合い。ドル/円が大幅続伸となっており、その流れを受けてクロス円も底堅い動きが展開されています。ドル/円は118円台を回復しての動きであり、ユーロ/円も129円台前半、ポンド/円は153円台中盤から後半での推移となっています。全体的には円売りの流れとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線で支えられて上昇し、目先はバンドの上限を意識しての動きとなっています。日中高値圏での推移であり、買い優勢の流れが継続しています。このままバンドブレイクからバンドウォークといった動きとなるのかに注目です、
現状、バンドの上限が上昇、下限が下落といった動きとなっており、バンド幅の拡大を伴いながらのバンドブレイクとなっています。このままバンドウォークとなって上値を拡大する可能性は十分にあるでしょう。目先は下落しているバンドの下限の方向感が重要となりそうで、このまま下落基調を継続すればバンド幅の拡大を伴いながらのバンドウォークとなって上値を拡大する動きが展開されるでしょう。