EA-BANK モーニングレポート
米株が続落(3.11 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が続落しての引けとなりました。朝方は買い戻しの動きなどを背景に買い優勢の流れが強まり、ダウが340ドル高水準となりました。しかし、その後は原油価格の上昇などを受けてインフレに対する警戒感が強まり、売り圧力が強まる展開となりました。ミシガン大学消費者態度指数が市場予想を下回ったことも警戒され、ダウは結局220ドル安まで押し込まれての引けとなりました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの引けとなりました。短期債利回りが上昇する一方、長期債利回りの上値が抑えられており、30年債利回りがマイナス圏に転落しての引けとなりました。朝方はインフレ懸念や米株の上昇などを受けて債券に対する売りが意識されましたが、その後ウクライナ情勢の先行き不透明感や米株が下落に転じる動きとなったことなどを背景に、債券に対する買い戻しが長期債を中心に意識されました。
為替相場 – ドルインデックスが上値拡大、円は独歩安
為替相場では、ドルインデックスが上値を拡大しての引けとなっています。米短期債利回りの上昇やリスク回避的な動きの強まりを背景とした安全資産としてのドル買いの流れが強まり上値を拡大する展開となっています。ドルインデックスは99を回復しており、特にユーロ/ドルは1.09ドル台前半まで押し込まれました。また、豪ドル/ドルも調整の動きにより0.73ドルを割り込んでの引けとなっています。
円は軟調地合いとなっています。ドル/円が1円超の大幅上昇となる中でクロス円も下値を支えらえる展開となっています。ドル/円は117円台を回復しての動きであり、買い優勢の流れが強まっています。また、ユーロ/円は128円、ポンド/円は153円を意識しての動きとなっています。その他のクロス円も軒並み上昇基調を強めており、円は独歩安基調となりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 底堅い動きで推移
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をバンドウォークする展開から調整の動きとなっています。ただし、下値は堅く横ばいで推移が続いています。日中は高値圏での推移ですが、バンドの中心線までは調整が入る可能性はありそうです。下げ渋る展開が継続された場合はバンドの上限まで再度上昇に転じるといった可能性もあるでしょう。
現状、バンドの上下限中心線が上昇する形となっています。トレンドそのものが上向きであり、買い優勢の流れということができそうです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいところであり、バンドの上限まで上昇してもそこでは抑えられるといった動きになる可能性は高いでしょう。