EA-BANK モーニングレポート
米株は朝方上昇も、続落となって引け(3.8 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続落。朝方から売りの流れが意識されたものの、日中は買い戻しの動きなども見られ、一時ダウが580ドル高水準まで上昇するなど買い戻しの動きが強まりました。しかし、商品価格の高騰などを眺めてインフレ懸念が強まり、引けにかけて売り圧力が強まりました。英米がロシアからの原油輸入を禁止するといった動きを見せたことでエネルギー価格の先高観が意識されており、警戒感が強まる状況となっています。結局ダウは180ドル安水準での引けとなり、NASDAQなどもマイナス圏での引けとなりました。
米国債市場は利回りが上昇。インフレ圧力の高まりを背景に、米国の金融引き締めに対する思惑から債券売りの流れが継続しています。ただ、米株の上値が抑えられたことから安全資産としての米国債買いの流れも意識され、債券利回りの上げ幅は縮小する展開となっています。米10年債利回りは1.84%台で、30年債利回りは2.22%台で推移しています。
為替相場 – ドルインデックスは小幅下落
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。リスク回避的な動きが意識され安全資産としてのドル買いの流れが強まる場面もありましたが、ここまでのドル買いに対する調整の動きが強まり、ドルインデックスは一時99を割り込む場面もありました。ただ、積極的にドルを売る流れにはならず、下げ幅を縮小する展開となっています。ユーロ/ドルは1.009ドル台を回復する展開となる一方、ポンド/円は1.31ドル台前半でほぼ変わらずの水準での推移となっています。
一方、円はまちまちでの推移。ドルに対する調整の動きが意識される中で円売りの流れが強まり、ドル/円は115円台中盤まで上昇する展開となりました。ユーロ/円やポンド/円も持ち直しての動きであり、ユーロ/円は126円台を回復しています。ただ、豪ドル/円などはここまでの上昇に対する修正の動きが入り上値を抑えられています。ユーロ/円などは大きく上昇していますが、全体的にはやや方向感の見えにくい様子見ムードが強まる状況となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 調整売り優勢
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きが展開されています。バンドの中心線が上昇基調となっていることで底堅い展開となっていますが、バンドの上下限に届いておらず、方向感は見えにくくなっています。目先は上昇基調が一服してバンドの中心線を下抜ける動きとなっており、このままバンドの下限まで下落するかに注目です。
現状、バンドの上限がじり安、下限がじり高となっています。バンド幅は縮小傾向ですが、大きな動きにはなっておらず、バンドの上下限中心線が横ばいといった動きとなっていく可能性はありそうです。レンジ圏での動きが意識されやすい形となりそうで、方向感の見えにくい流れとなりそうです。目先はバンドの中心線を挟んでの動きとなっていますが、この流れがしばらくは継続する可能性も高そうです。