EA-BANK モーニングレポート
堅調な経済指標を背景にダウは上昇も、伸び悩みマイナス圏に(3.03 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落しての引けとなりました。朝方は米国の経済指標の堅調や買い戻しの動きが意識されたことでダウが280ドル高水準まで上昇する場面もありましたが、買い一巡後は上値の重い展開となり、パウエルFRB議長がインフレ次第では25bp以上の利上げも排除せず、といった発言をしたことが市場の警戒感を高め、米株も上値を抑えられました。日中は前営業日を挟んでの動きが展開されましたが、引けにかけてやや売り圧力が強まり、ダウは90ドル安水準での引けとなりました。
米国債市場では利回りがまちまちでの推移。長期債利回りは低下しているものの、2年債利回りなどは小幅に上昇しています。全体的には米株の下落基調などを背景に債券に対する買いが意識されていますが、米雇用統計を控えていることなどもあり、様子見ムードも強まっています。米10年債利回りは1.83%台、30年債利回りは2.21%台へとそれぞれ低下しての推移となっています。
為替相場 – ドルインデックスは上昇も、円伸び悩む
為替相場では、ドルインデックスが上昇。株安などを背景にリスク回避的な動きが意識され、安全資産としてのドル買いの流れが意識される状況となっています。米国の金融政策に対する思惑もドルに対する買い意欲を強める流れとなっており、ユーロ/ドルは1.10ドル台中盤へ、ポンド/ドルは1.33ドル台中盤へとそれぞれ下落しています。
円はまちまちでの推移。株安を受けた円買いの流れが意識され、ユーロ/円やポンド/円などは上値の重い展開となっています。ドル/円も売りの流れが意識されましたが、ドルインデックスの上昇などを背景に小幅下落での推移となっています。ただ、オセアニア通貨やスイスフランに対する買いの流れが意識され、豪ドル/円などは底堅い動きが展開されています。全体的にはやや円高となっていますが、方向感は見えにくい状況となっています。ドル/円は115円台半ばでの動きが展開されています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 売り一巡から横ばいでの推移
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限で支えられて中心線を意識しての動きとなりましたが、そこで抑えられて下落基調を強める展開となっています。バンドブレイクからバンドウォークとなって下値を拡大しましたが、目先は売り一巡からの買い戻しが入っています。ただ、上値が重く横ばいでの推移です。流れとしては再度バンドの下限まで下落する動きとなりやすいところです。
現状、バンドの上下限中心線が下落する動きとなっています。トレンドそのものが下向きであり、一時的に持ち直す動きとなっても上値は重く、戻り売り圧力が強まり再度バンドの下限まで下落といった動きとなる可能性が高そうです。戻りのめどとしてはバンドの中心線が意識されるところですが、上値の重さが感じられる中で中心線に届かずに下落といった動きとなる可能性もありそうです。