EA-BANK モーニングレポート
ダウは大きく反発して、590ドル高水準に(3.2 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅上昇となって引けています。ウクライナ情勢の緊迫化や米欧の対ロシア制裁を受けた原油価格の上昇などは警戒されていますが、米国の経済指標の堅調などを背景に、売り一巡から買い戻しの動きが展開される流れとなっています。ダウは一時710ドル高水準まで上昇し、590ドル高水準での引けとなっています。NASDAQやS&P500なども上昇しての引けとなりました。
米国債市場では、利回りは大きく上昇。米株の大幅上昇などを眺めてリスク回避的な動きが巻き戻されており、債券に対する売りの流れが強まっています。ここまでの大幅下落に対する修正の動きが強まり、米国債利回りは全般的に0.1%を大きく上回る上げ幅となっています。パウエルFRB議長の発言なども意識されて上値を拡大しています。米10年債利回りは1.88%、30年債利回りは2.26%台へとそれぞれ上昇しています。
為替相場 – リスク回避の巻き戻しで、円軟調
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。安全資産としてのドル買いの流れが巻き戻される格好となり、ドルインデックスは小幅に下落しています。ただ、米国債利回りの大幅上昇などを受けてドルの下値は支えられており、前営業日終値を挟んでの動きとなっています。ユーロ/ドルは1.11ドル台前半で、ポンド/ドルは1.34ドル台を回復しています。原油価格の大幅上昇を眺めて豪ドル/円やカナダドル/円も対ドルで買われる展開となっています。
円は売り優勢の流れ。急激なリスク回避的な動きの巻き戻しが意識され、円売り圧力が強まる展開となっています。ドル/円は115円台中盤まで持ち直し、ポンド/円は1円以上の円安となっています。ユーロ/円は128円台中盤まで持ち直す動きであり、円は対主要通貨に対して売られる流れとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 調整売り優勢
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクしてバンドウォークとなる展開から調整の動きが入っています。目先はバンドの中心線を目指しての動きであり、ここで支えられるかどうかに注目です。展開としては底堅い動きであり、バンドの中心線で支えられて再度バンドの上限まで上昇といった展開になりやすいところです。
現状、バンドの上限が横ばい、下限が上昇といった動きになっています。バンド幅の縮小傾向が徐々に強まってくる流れですが、まだ縮小の余地は大きく、バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいでしょう。トレンドそのものはまだ上向きであり、底堅い動きになりやすいところです。バンドの中心線で支えられてバンドの上限へといった動きになりやすい形といえます。