EA-BANK モーニングレポート
押し目買いにより、ダウは830ドル高水準に(2.25 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が大幅上昇となって引けています。ウクライナ情勢に対する警戒感は根強いものの、紛争の影響は大きくならないのではないかといった思惑から、ここまでの動きに対する修正の動きが強まり、ダウは830ドル高水準での引けとなっています。ハイテク銘柄に対しても買い戻しの動きが強まっており、リスク回避的な動きが急激に巻き戻される展開となっています。
米国債市場では、利回りは小幅まちまち。米株の大幅上昇などを背景に債券に対する売りの流れが意識される流れとなりましたが、その後は調整の動きなども入り方向感の見えにくい展開となっています。ウクライナ情勢は依然として警戒される状況であり、債券に対する買いの動きも根強い局面となっています。米10年債利回りは1.96%台、30年債利回りは2.27%台と長期債利回りは小幅に低下しての引けとなりました。
為替相場 – 円は対主要通貨で独歩安
為替相場では、ドルインデックスが大幅。市場全体に調整の動きが入る中、ここまで上昇していたドルインデックスは下落する流れが強まり、ドルインデックスは97を大きく割り込む流れとなっています。ユーロ/ドルは急激な持ち直しを見せて1.12ドル台後半での動きとなっています。ポンド/ドルも1.34ドル台を回復しています。
円は全体的には軟調地合い。ドル/円はドルの下落を受けて往来相場となり、結局115円台半ばでの推移となっています。一方、クロス円は株価の急激な戻りを背景に円売りの流れが強まったことで上値を拡大する展開となりました。ユーロ/円は130円台を回復する流れ、ポンド/円も155円を挟んでの動きが展開されました。円は対主要通貨において独歩安となりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 下値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入り、中心線を抜ける動きとなっていましたが、週明けの急落により一気にバンドの下限をブレイクして下値を拡大する動きとなっています。バンドの下限からの乖離が大きくなっているため、その修正が入るかどうかが目先のポイントとなりそうです。
現状、バンド幅の拡大基調が強まっており、バンドブレイクからバンドウォークといった動きが意識されやすい状況となっています。特にバンドの上限の上昇の勢いが強いため、ここからさらにバンドウォークが継続といった展開となる可能性も十分にあるでしょう。バンドの上限の方向感に注意しながらの対応となりそうですが、現状ではまだ下値を拡大しやすい状況だといえます。