EA-BANK モーニングレポート
米株は、急落もプラス圏に浮上(2.24 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がプラス圏に浮上しての引けとなりました。ロシアのウクライナ侵攻を受けて売り圧力が強まる展開となり、ダウは一時850ドル安水準まで下落する展開となりました。しかし、売り一巡後は買い戻しの動きが意識されて下げ幅を縮小し、引けにかけて持ち直し基調を強めました。特にハイテク銘柄を中心に買い戻しの動きが強まり、ダウも90ドル高水準で引けました。欧米諸国からのロシアへの追加制裁に対する警戒感も強まりましたが、SWIFTからの締め出しなどは決定されなかったことなどが好感されました。
米国債市場では、利回りが低下。安全資産としての米国債に対する買いの流れが意識されて利回りは下げ幅を拡大しました。しかし、米株が持ち直す動きを見せると債券市場にも調整の動きが入り、利回りの下げ幅は縮小しました。ウクライナ情勢に関わらず欧米の利上げ観測が揺るがないといった見方も債券に対する調整売りの流れを強めました。米10年債利回りは1.96%台、30年債利回りは2.27%台での推移となっています。
為替相場 – ドルが主要通貨に対し独歩高
為替相場では、ドルインデックスが大幅上昇。安全資産としてのドル買いの流れが強まる中で上値を拡大する展開となっています。利上げに対する思惑などもドル買いの要因となっています。ユーロ/ドルは1.12ドル割れ、ポンド/ドルは1.34ドル割れといった動きとなっています。ドルは対主要通貨に対して買われやすい地合いとなりました。
円は全体的には買われやすい地合い。ドルインデックスの大幅上昇を眺めてドル/円は上昇したものの、クロス円はリスク回避的な動きが意識されたことで円買いの流れを強めています。ポンド/円は1円以上の下落となるなど下値を拡大しています。ポジション調整の動きもあり、ドル/円は115円台半ばまで上昇、ユーロ/円は129円台前半へ、ポンド/円は154円台中盤まで下落とまちまちの展開となりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 買い優勢の流れ
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクしてバンドウォークとなる動きから調整の動きが入り、+1σ前後まで下落したものの、再度上値を拡大する動きとなっています。バンドの上限を目指す動きが再開されるなど下値の堅さが意識される展開となっています。このまま上昇基調を維持することができるかに注目です。ただ、目先は再度上値を抑えられており、ここからの方向感に注意しながらの対応が必要でしょう。
現状、バンドの上下限中心線が上昇する動きとなっています。バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいところですが、トレンドそのものは上向きであり、底堅い動きが意識されやすいところです。一時的には下落となっても底堅い動きから上値を拡大といった動きになりやすい展開だといえます。