EA-BANK モーニングレポート
米株が軟調地合い維持(2.14 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が軟調地合いとなりました。ロシアのウクライナ侵攻に対する懸念は根強く、相場の上値を抑える展開となりました。ただ、ドイツのショルツ首相がウクライナを訪問するといった報道が流れたことで即時の侵攻に対する警戒感が若干和らぐ展開となっています。米国からもプーチン大統領がウクライナ侵攻の最終決定をしたとは思っていないとの発表がなされており、状況は依然としてはっきりしないところです。ダウは一時430ドル安水準まで下落する展開となりましたが、そこからは押し戻されており、170ドル安水準での引けとなりました。
米国債市場では利回りが持ち直す動きを見せています。地政学的リスクは依然として根強い状況ではありますが、株式市場でダウが下げ幅を縮小したことなどを眺めて前営業日の大幅下落に対する調整の動きが意識される展開となりました。米国の利上げに対する思惑も債券に対する売りの流れを強めました。現状米10年債利回りは1.99%台で、30年債利回りは2.29%台での推移となっています。
為替相場 – ウクライナ侵攻の行方を警戒し、様子見ムード
為替相場では、ドルインデックスが上昇しての引けとなっています。米国債利回りの上昇や、地政学的リスクの高まりなどを受けて安全資産としてのドル買いの流れが継続する流れとなっています。ただ、全体的には方向感の見えにくい展開となっています。ユーロ/ドルは1.13ドルを挟んでの動きとなっており、ポンド/ドルは1.35ドル台前半まで下落する流れとなっています。
円はまちまちでの推移となっています。ドルの上昇を背景に、ドル/円は持ち直す動きを見せていますが、米株安を受けてクロス円は若干上値の重さが意識される流れとなっています。全体的には様子見ムードが強まっており、方向感の見えにくい流れとなっています。ドル/円は115円台半ば、ユーロ/円は130円台半ばでの推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 底堅い動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入り、バンドの中心線まで下落する展開となりました、しかし、バンドの中心線では支えられて持ち直す動きとなっています。下値の堅さが意識される状況ではありますが、目先は上値の重い展開も意識されており、やや方向感の見えにくい流れとなっています。バンドの中心線で支えられる動きが継続するかどうかに注目です。
現状、バンドの上限が下落基調へと転じ、下限が上昇基調となっています。バンド幅は縮小傾向となっていますが、まだ縮小の余地が大きく、市場にはそこまでエネルギーが蓄積されていない状況です。のちのちは大きな動きとなる可能性もありそうですが、目先はレンジ圏での動きの中、バンドの中心線を意識しての動きとなる可能性が高いのでしょう。