EA-BANK モーニングレポート
ダウは続伸、300ドル高水準で引け(2.9 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続伸して引けとなりました。オミクロン株の感染拡大が一服し、警戒感が和らぐ展開となっています。アジア株、欧州株の上昇の流れも好感される展開であり、ダウは一時360ドル高水準となり、引けでも300ドル高水準となりました。メタ株が大きく持ち直しており、NASDAQも大幅上昇しての引けとなりました。
米国債市場はまちまちでの推移となっています。朝方は債券に対する買い戻しの動きが意識され、利回りが大きく低下する動きとなりました。しかし、米株が大きく上昇する中でリスク志向の動きが意識され、債券に対する売り圧力が強まる流れとなりました。10年債利回りなどはマイナス圏での推移を継続していますが、下げ幅を縮小する展開となり、2年債利回りなどはプラス圏に浮上しての推移となっています。現状米10円債利回りは1.94%台で、30年債利回りは2.25%台での推移となっています。
為替相場 – ドルインデックスが上値重い
為替相場では、ドルインデックス上値の重い展開となっています。米国債利回りの低下などを背景にドルに対する売り圧力が強まりましたが、米国債に対する売りの流れが意識されたことでドル売りの流れも巻き戻される展開となっています。ドルインデックスは下げ幅を縮小しての動きですが、現状ではまだマイナス圏での推移となっています。ただユーロ/ドルやポンド/ドルなど、全体的には小動きであり、方向感の見えにくい展開となっています。
一方、円は小幅まちまちでの推移となっています。ドルインデックスの下落を背景にドル/円がやや上値の重い展開となりましたが、目先は押し戻して前営業日比ほぼ変わらずの水準まで持ち直しています。また、クロス円もリスク志向の動きが意識されて円売りの流れが意識されやすいところですが、全体的には大きな動きにはなっていません。原油価格の上昇などを背景に、豪ドル/円がやや上げ幅を拡大しており、83円を挟んでの動きとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きから上昇し、目先はバンドの上限をブレイクしての動きとなっています。ただ、乖離が大きくなったことで調整の動きも入っており、ここから再度上昇に転じてバンドウォークとなるのか、または調整の動きが強まりバンドの中心線まで下落するのかに注目です。
現状、バンド幅が拡大基調となっており、バンドウォークが展開されやすい形となっています。バンド幅も狭かったことからまだ拡大する余地があるため、バンドウォークとなる可能性も十分にあるでしょう。ただ、バンドの下限の下落の勢いが弱いため、この方向感には注意が必要な状況です。バンドの下限が横ばいから上昇といった動きになれば、トレンドそのものは上向きながらも調整の動きが入りやすくなるでしょう。