EA-BANK モーニングレポート
ECBとBOEの金融政策発表により、ダウ510ドル安(2.3 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅下落で引けました。ECBとBOEが金融政策を発表し、金利の先高観が強まる状況となったことでリスク回避的な動きが強まり、米株に波及する展開となりました。また、これまでの動きに対する調整により、ハイテク株を中心に下げ幅を拡大する展開となっています。ダウは朝方から売り圧力に押され、510ドル安で引けました。
米国債市場では利回りが大きく上昇しての推移となっています。欧州債が大幅に売られる展開となる中で米国債にも売り圧力が強まる展開となっています。原油価格が90ドルを7年4か月ぶりに突破する中でインフレに対する警戒感が強まり、世界的な金融引き締めに対する警戒感が強まる状況となっています。米10年債利回りは1.8%台を回復、現状は1.82%台での推移となっています。30年債利回りは2.14%台での推移となっています。
為替相場 – 日米欧の金利差拡大でドル安、円安
為替相場では、ドルインデックスが大きく下落。米国債利回りは上昇したものの、ユーロやポンドに対する買い意欲が強まる中で反射的にドルが売られる展開となっています。特にユーロに対する買い意欲が強まっており、ユーロ/ドルは1.14ドル台前半から中盤まで上昇する動きとなっています。ポンド/ドルも上昇、1.36ドルを意識しての動きとなっています。
円も大きく下落する展開。金融政策に対する思惑から日米欧の金利差拡大が意識され、円が主要通貨に対して独歩安となっています。ドルインデックスが大きく下落したことでドル/円の上昇は抑えられているものの、115円を意識した上昇となっています。また、ユーロ/円は2円上昇し131円台半ばに、ポンド/円は156円台を回復する動きとなっています。また、WTI原油が90ドルを突破したことなどを受けて豪ドル/円なども堅調地合いで82円台を回復しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 高値圏での推移
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きとなっています。一時的な下落もありますが、バンドの中心線で支えられる展開となっています。レンジ圏内での動きではありますが、下値は堅く買い優勢の流れが継続しています。
現状、バンド幅の上限がじり高、下限も上昇といった動きとなっており、バンドの上下限中心線が上昇する展開となっています。トレンドそのものが上向きであり、上値を拡大しやすい状況です。現状ではバンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところですが、バンド幅は狭い状況であり市場にはエネルギーが蓄積されています。動き出したら大きくなる可能性もあるため、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。