EA-BANK モーニングレポート
ADP雇用統計は市場予想を下回るもダウは続伸(2.2 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続伸となっています。朝方は上値の重い展開となり、110ドル安水準まで下落しましたが、引けにかけて上げ幅を拡大する展開となりました。ADP雇用統計が市場予想に反してマイナスとなるなど米雇用に対する警戒感が強まりましたが、米国の利上げのスピードが緩やかになるのではないかといった思惑などから買い優勢の流れが展開されました。ダウは220ドル高水準での引けとなっています。
米国債市場では利回りが下落。米国の利上げのスピードが緩やかになるのではといった思惑から債券に対する買い戻しの動きが意識されています。ただ、米株が引けにかけて上昇基調を強めたことで、債券に対する売りの流れも意識され30年債利回りなどは一時プラス圏に浮上する場面もありました。米10年債利回りは1.76%台で、30年債利回りは2.10%台での推移となっています。
為替相場 – ドルインデックスが下落して96を割り込む
為替相場では、ドルインデックスが下落。米国債利回りの上値の重い展開などを背景にドル売り圧力が強まる展開となっています。欧州や英国の金融政策に対する思惑などもあり、ユーロ/ドルは1.13ドル台を回復する動きとなり、ポンド/ドルは1.35ドル台後半へと上値を拡大する展開となっています。ドルインデックスは96を割り込む水準となっていますが、株高を受けた米国債利回りの下げ渋りなどを背景に、目先は持ち直し基調となっています。
一方、円は小幅まちまちでの推移。ドル/円がやや売られやすい地合いとなったことでクロス円の上値も抑えられましたが、株高を背景にリスク志向の動きが意識され、円に対する売り圧力が強まりましたが、全体的には小動きで方向感の見えにくい流れとなっています。ドル/円は114円台中盤へと下落したものの、ユーロ/円は129円台前半から中盤での推移、ポンド/円は155円台前半から中盤での推移となるなど、底堅い動きが展開されています。また、豪ドル/円などは小幅に下落しての推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上昇基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線で抑えられる動きが継続していましたが、ここにきて中心をブレイクして上昇し、目先はバンドの上限を意識しての動きとなっています。このままバンドブレイクからバンドウォークといった動きになるかどうかに注目です。
現状、バンド幅の上限が上昇、下限が下落といった動きとなっており、バンド幅の拡大基調が見られています。このままバンド幅が拡大していけばバンドブレイクからバンドウォークといった動きになる可能性は高まるでしょう。上昇に転じた場合には、一時的に調整の売りが入る可能性はあっても、トレンド自体は上向きを維持しやすい局面となっています。