EA-BANK モーニングレポート
ダウは400ドル高と大幅続伸(1.31 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大きく上昇して引けました。ダウは朝方は調整の動きなどが意識されて下げ幅を拡大し、一時220ドル安水準まで下落しましたが、その後買い戻しの動きが強まったことで引けにかけて上昇し、結局400ドル高と日中高値水準での引けとなりました。ハイテク銘柄に対する買い意欲も強まっており、NASDAQも大幅上昇となって引けています。ボスティック・アトランタ連銀総裁が3月の50bpの利上げに否定的な見方を示したことで市場には安心感が広がる流れとなっています。
米国債市場では利回りが上昇。米国の早期利上げ観測や米株の上昇などを眺めて債券に対する売り圧力が強まる展開となっています。ただ、ボスティック・アトランタ連銀総裁の発言を受けて債券売りの対する調整の動きも見られました。米10年債利回りは1.77%台で、30年債利回りは2.10%台での推移となっています。
為替相場 – 調整の動きが強まり、ドルインデックスが下げ幅拡大
為替相場では、ドルインデックスが下落。欧州の金融引き締めに対する思惑などを背景にドルに対する売りの流れが強まる展開となっています。ここまでのドル買いに対する調整の動きも意識されており、ドルインデックスは97を大きく割り込んでの推移となっています。ユーロ/ドルは1.12ドル台を回復しての動きとなっており、豪ドル/ドルは0.70ドル台を回復しています。主要通貨に対してドルは独歩安の流れとなっています。
円は軟調地合い。ドルインデックスの下落を背景にドル/円においては円買いが強まったものの、米株の大幅上昇を背景にリスク志向の動きが意識され、クロス円は円売りの流れが強まる展開となっています。ドル/円は一時115円台を割り込む動きとなりましたが、株高を受けて持ち直して115円台前半での推移、ユーロ/円は129円台を回復。原油高を眺めて豪ドル/円なども買い意欲が強まり81円台を回復しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限からの持ち直し基調です。バンドウォークとなっていましたが、バンドの+2σが上昇から下落に転じたことで調整の動きが入りやすい局面となっています。このままバンドの中心線まで押し戻すことができるかどうかに注目です。流れとしてはじり高基調が維持されているため、バンドの中心線まで上昇する可能性は高そうです。
一方、バンド幅の上下限中心線が下落基調となっています。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくく、トレンドそのものは下向きです。目先は一時的に調整の動きが意識されていますが、上値は重そうで、戻り売り優勢の局面ということができそうです。再度バンドの下限まで下落する可能性が高そうです。