EA-BANK モーニングレポート
堅調な米企業決算を背景に、ダウは560ドル高水準で引け(1.28 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が大きく上昇しての引けとなりました。地政学的リスクの高まりや米国の金融政策に対する思惑などから一時350ドル安水準まで下げ幅を拡大しましたが、売り一巡後は米企業決算の堅調などを背景に買い戻しの動きが強まり、引けにかけて上げ幅を拡大する展開となりました。ダウは560ドル高水準と日中高値圏での引けとなりました。
米国債市場では利回りが下落して引けています。米ミシガン大学消費者信頼感指数や雇用コスト指数が市場予想を下回ったことなどを背景に、債券に対する買い戻しの動きが意識される展開となっています。米10年債利回りは1.76%台へ、30年債利回りは2.07%台へとそれぞれ低下する動きとなっています。ただ、早期利上げ観測が強まる中で下げ渋る動きも見られました。
為替相場 – ドルインデックスが小幅に下落
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落しての引けとなっています。朝方は米国の金融政策に対する思惑などからドルに対する買いの動きが見られましたが、米国債利回りが低下する中でドルに対する調整売りの流れが強まり、ドルインデックスは小幅ながらマイナス圏での引けとなりました。全体的には方向感の見えにくいところであり、ポンド/ドルは上昇して1.34ドル台を回復する一方、豪ドル/ドルは下落して0.70ドルを割り込む動きとなりました。
円はやや上値の重い展開となりました。米株の上昇基調を背景に下値の堅さは意識されていますが、全体的には円に対する買いの動きが意識される局面となっています。米国債利回りの低下などを背景にドル/円の上値が抑えられ、クロス円も調整の動きから上げ渋る展開となりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 様子見ムード
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限からの持ち直し基調となっています。ただ、上値の重さが意識される中で目先は横ばいで推移しています。バンドの中心線で抑えられる可能性もあり、再度バンドの下限まで下落する可能性もあるでしょう。
現状、バンド幅の縮小傾向が強まっています。市場にはエネルギーが蓄積されてきており、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。ただ、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、方向感は見えにくいところです。様子見ムードが強まっており、バンドの中心線で抑えられるかブレイクするのか注目です。方向感を見極めながらの対応が必要な局面となっています。