EA-BANK モーニングレポート
ダウは大荒れも、小幅安で引け(1.27 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が荒い動きを展開し、結果としては小幅安で引けています。朝方は買い戻しの動きが意識され、ダウが600ドル超の上昇となりました。しかし、買い一巡後は米国の金融政策に対する思惑などを背景に売りの流れが強まり、結局マイナス圏での引けとなりました。一方、ハイテク銘柄に対する売りの流れが意識されており、NASDAQは大きく下落しています。
米国債市場では利回りがまちまちでの推移。2年債利回りなどは上昇基調を強めているものの、長期債利回りが大幅に低下する流れとなっています。長短の金利差が大幅に縮小する流れとなっています。10年債利回りは1.80%を一時割り込む動きとなり、30年債利回りは2.08%台での推移となっています。全体的にはやや債券に対する買い意欲が強まる流れであり、米株が引けにかけて売り圧力を強めたことも意識された展開となっています。
為替相場 – ドル独歩高も、ドル/円が重しとなり円上伸できず
為替相場では、ドルインデックスが大幅続伸。ドルは対主要通貨に独歩高基調となっており、ドルインデックスは97を回復しています。米国の金融政策に対する思惑などを背景にドルに対する買い意欲が強まる中で上値を拡大する展開です。ユーロ/ドルは1.12ドルを大きく割り込み、1.11ドル台中盤での推移、ポンド/ドルも1.34ドルを割り込む流れとなっています。
一方、円はまちまちでの推移。ドルが独歩高となる中でドル/円は115円台を回復して上値を拡大しています。一方、クロス円は上値の重い展開であり、リスク回避的な動きが意識される中で円に対する買い圧力が展開されています。ただ、クロス円に関してはドル/円の上昇に下値が支えられており、そこまで大幅な下落といた動きにはなっていません。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 目先は持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入り、バンドの中心線をブレイクして下落したものの、バンドの下限には届かずに持ち直す展開となっています。目先はバンドの中心線を挟んでの動きとなっており、ここからの方向感に注目です。中心線で抑えられて再度バンドの下限まで下落するかどうかの見極めが肝要です。
現状、バンドの上限は下落、下限は上昇といった動きになっています。バンド幅が縮小傾向にあり、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。動き出したら大きなものとなる可能性があるだけに、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。ただ、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、まずは方向感を見極めてからの対応が必要な場面だといえます。