EA-BANK モーニングレポート
FOMCを挟み、米株が乱高下(1.26 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が乱高下をしながらもまちまちでの引けとなりました。ダウは一時510ドル高水準まで上昇したものの、FOMCを前に上値が重い展開となりました。その後、FOMCを受けて底堅い動きとなったもののパウエルFRB議長がインフレ見通しが若干悪化、バランスシートの縮小は恐らく前回よりも速やかなペースで行う、などと発言したことなどを背景に、売り圧力が強まる展開となり、一時420ドル安水準まで下落しました。引けにかけて持ち直したものの120ドル安水準で引けています。一方、NASDAQはプラス圏に浮上しての引けとなりました。
米国債市場では、利回りが大幅上昇。10年債利回りは0.1%も上昇しており、米国の金融政策に対する思惑などを背景に債券売り圧力が強まっています。現状米10年債利回りは1.87%台へ、30年債利回りは2.17%台へそれぞれ上昇しています。
為替相場 – 米国債利回り上昇でドル買われるも、円は独歩安
為替相場では、ドルインデックスが上昇しての推移となっています。米国債利回りが大幅上昇となったことを背景に、ドルに対する買い意欲が強まる展開となっています。ドルインデックスは96代半ばまで上昇しています。ユーロ/ドルは1.13ドルを割り込み、1.12ドル台中盤での推移、ポンド/ドルも1.35ドルを割り込み1.34ドル台中盤での推移となっています。ドルは対円でも上昇しており、主要通貨に対して独歩高となっています。
一方、円は軟調地合い。米株の上値が抑えられたことを受けて円に対する買いも意識されていますが、ドル/円が114円台中盤から後半へと上昇したことを受けてクロス円も下げ渋っており、円売りの流れが意識されています。ポンド/円は154円台を回復しての動きとなり、主要通貨に対して円は独歩安となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線で支えらえれて上昇し、バンドブレイクからバンドウォークといった動きが展開されています。ここからさらにバンドウォークが継続されて上値を拡大するかどうかに注目です。
現状、バンドの下限が下落基調からじり高基調へと転じています。バンド幅自体は拡大基調ですが、バンドの上下限中心線が上昇する動きとなっています。トレンドそのものは上向きですが、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところです。バンドの下限の上昇基調が維持されるのであれば、一時的には調整の動きが入りそうです。