EA-BANK モーニングレポート
先行きに対する思惑が錯綜、ダウの乱高下継続(1.25 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が乱高下する展開となりました。朝方、売り圧力が強まる中でダウが一時810ドル安水準にまで下落しました。しかし、その後は買い戻しの動きが強まり、220ドル高水準まで上昇しました。引けにかけて上値を抑えられ、結局60ドル安水準での引けとなりました。ザラ場で連日の1000ドル超の上げ下げとなっており、市場が大きく動揺する展開となっています。東欧の地政学的リスクの高まりやFOMCを控えている事で荒い動きが継続しています。
米国債市場では利回りが上昇。米株が下げ渋ったことや米国のタカ派的な金融政策に対する思惑などから債券に対する売りの流れが強まる展開となっています。ただ、米5年債入札が好調となったことで長期債利回りを中心にやや上値は抑えられました。米10年債利回りは1.77%台での推移となり、30年債利回りは2.11%台での推移となっています。
為替相場 – 米株の不安定な動きを背景に、ドルインデックス上昇
為替相場では、ドルインデックスが上昇。安全資産としてのドル買いの流れが意識され、ドルインデックスは一時96を突破する動きとなりました。しかし、その後は調整の動きが意識されて上値を抑えられて96を割り込んでの推移となっています。ユーロ/ドルはマイナス圏での推移で1.13ドルを挟んでの動きとなっていますが、ポンド/ドルなどは底堅い動きで1.35ドル台を回復するなど、全体的には方向感の見えにくい流れとなっています。
一方、円は小幅まちまちでの推移となっています。朝方はリスク回避的な動きの強まりを受けて円に対する買い意欲が強まりましたが、米株が下げ渋る展開となったことで円買いに対する修正の動きが見られ、ポンド/円や豪ドル/円などはプラス圏での推移となっています。ドル/円はやや上値が重いものの113円台後半での推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線と下限で挟まれたレンジを動いています。ただ、バンドの下限までは下落する動きとなっておらず、目先は中心線を意識しての動きとなっています。狭いレンジでの動きであり、方向感の見えにくい状況です。バンドの中心線では抑えられているので、バンドの下限まで下落するかどうかに注目です。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇となっており、バンド幅の縮小傾向が強まる展開となっています。市場にはエネルギーが蓄積されてきており、バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きになる可能性もありそうです。ただ、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、方向感を見極めながらの対応となりそうです。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。