EA-BANK モーニングレポート
ダウは一時1110ドル安水準まで下落も、プラス圏にⅤ字回復(1.24 NY時間)
昨日のNY市場では、ダウが一時1110ドル安水準となるなど、急激に下げ幅を拡大する展開となりました。しかし、売り一巡後は押し目買いの勢いが強まり、引けにかけて買い戻しの動きが強まる展開となりました。東欧の地政学的リスクの高まりや米国の金融政策に対する警戒感などが強まる中で売り圧力が強まりましたが、売られ過ぎ感などが意識されてダウは90ドル高水準での引けとなっています。
米国債市場では、利回りが持ち直し基調となっています。米株の軟調地合いを眺めて債券に対する買い意欲が強まりましたが、米株の戻りを眺めて債券市場にも調整の動きが意識され、長期債利回りを中心に上昇に転じ、結局10年債利回りが1.76%台へ、30年債利回りが2.10%台へと持ち直す展開となっています。
為替相場 – 地政学的リスクを背景にドル、円底堅い展開
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りが持ち直し基調となっていることや、プラス圏に浮上したとはいえ米株の先行きに対する警戒感などから安全資産としてのドル買いの流れが強まり、底堅い動きが展開されています。ポンド/ドルは1.35ドルを割り込む動きとなるなど下げ幅を拡大しています。その他の主要通貨に対してもドルは買われやすい地合いとなっています。
円は小幅まちまちでの推移となっています。朝方はリスク回避的な動きの強まりを受けて円に対する買い意欲がくすぶる展開となっていましたが、米株の戻りを受けて円買いに対する調整の動きが強まる流れとなりました。ドルインデックスの上昇などを眺めてドル/円は底堅い動きが継続しており、ユーロ/円が129円台を回復する動きとなっています。ポンド/円は154円を割り込む動きとなるなどマイナス圏での推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入り、バンドの中心線を割り込んだものの、バンドの下限には届かずに持ち直して上昇基調を強めています。目先はバンドの上限まで上昇しており、ここをブレイクするかどうかに注目が集まるところです。
現状、バンドの下限が下落に転じており、バンド幅の拡大基調が意識されています。このままバンドの下限が下落基調を強めた場合はバンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きとなりやすくなるでしょう。ただ、目先はバンドの下限の下落の勢いが弱く、バンドの上限で下落してレンジ圏での動きとなる可能性のほうが高いのではないかとみています。