EA-BANK モーニングレポート
FOMCを控え、米株が大幅続落(1.21 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が大幅続落となって引けています。ダウは朝方こそ買い戻しの動きが強まったことで一時180ドル高水準となったものの、その後は売り圧力が強まり480ドル安水準まで下落、若干の反発をみせ450ドル安で引けています。FOMCを控えて早期利上げ観測が強まり、リスク回避的な動きが意識される展開となっています。ハイテク銘柄にも売り圧力が強まり、NASDAQは下げ幅を拡大する展開となりました。
米国債市場では利回りが大きく下落。米株の大幅下落を受けて債券に対する買い意欲が強まり、債券利回りは下値を拡大する展開となっています。10年債利回りは1.80%を大きく下回り、1.75%台にまで下落する展開となっています。また、30年債利回りは2.07%台にまで下値を拡大して引けました。
為替相場 – 円買い強まるも、スイスフラン/円は上昇
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。安全資産としてのドルに対する買いの動きが意識される一方、米国債利回りの大幅低下などを背景に上値の重い展開となり、小幅に下落しての引けとなりました。早期利上げ観測に対する思惑もあり、ドルは下げ渋る展開となっています。ユーロ/ドルは底堅い動きから1.13ドル台半ばでの推移となる一方、ポンド/ドルは上値の重い展開となって1.35ドル台半ばまで下落する展開となりました。
一方、円は買い圧力が強まる展開となっています。リスク回避的な動きが強まる中で円に対する買い意欲が強まる展開となり、ドル/円は113円台半ばまで下落する動きとなっています。また、ポンド/円は1円以上の下落となるなど、クロス円も売り優勢の流れが意識されました。ただ安全資産としてスイスフランなどは底堅い動きが展開され、スイスフラン/円はプラス圏での推移となりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直しての動きとなりましたが、中心線で抑えられており上値の重さが意識される状況です。下値を追う動きにはなっていないため、目先は狭いレンジでの動きが展開されています。中心線と下限で挟まれたレンジを動いており、どちらをブレイクするかに注目です。現状バンドの中心線を意識しての動きとなっており、ブレイクしてバンドの上限を目指す動きとなるかがポイントとなりそうです。
現状、バンド幅の縮小傾向が強まっており、市場にはエネルギーが蓄積されてきている状況です。バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きとなりやすい形であり、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。ただ、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、方向感を見極めながらの対応が必要です。