EA-BANK モーニングレポート
ダウは一時460ドル高まで上昇も、310ドル安水準で引け(1.19 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅続落となって引けています。ダウは朝方こそ買い戻しの動きが強まったことで上値を拡大し、一時460ドル高水準まで上昇しました。しかし、買い一巡後は依然として米国の金融政策に対する警戒感から売り圧力が強まり、引けにかけて下げ幅を拡大する展開となりました。ダウは日中安値圏の310ドル安水準での引けとなりました。NASDAQやS&P500なども売り圧力が強まる展開となっています。
米国債市場では、利回りが下落。朝方は株高や米国の金融政策に対する思惑などから上昇する場面もありましたが、株価の上値が抑えられたことで債券に対する買い戻しの動きが強まり、下げ幅を拡大する展開となっています。米10年債利回りは1.81%台で、30年債利回りは2.12%台での動きとなっています。
為替相場 – 米株安を背景に、円高基調を継続
為替相場では、ドルインデックスが上昇。NY時間前半は上値の重い展開となっていましたが、タカ派的な金融政策に対する思惑などを背景に、ドルが買い戻されるされる展開となっています。ただ、米国債利回りの低下などもあり、上昇の勢いはそこまで強まっているわけではありません。ポンド/ドルは1.36ドルを割り込んでいますが、1.35ドル台後半での動きは維持しています。
一方、円は小幅まちまちでの動きとなっています。米株が引けにかけて下げ幅を拡大したことなどを受けて円に対する買いの動きも意識されましたが、大きな動きにはなっておらず、方向感の見えにくいところとなっています。ドル/円は一時114円を割り込む動きとなりましたが、ドルインデックスの上昇などを眺めて買い戻される動きとなっています。また、クロス円はユーロ/円やポンド/円がマイナス圏での推移となっていますが、豪ドル/円などはプラス圏での推移となるなど買い戻しの動きも意識されています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 方向感探る展開
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から押し戻して中心線を挟んでの動きとなっています。目先は方向感の見えにくい状況であり、様子見ムードが強まっています。ここからバンドの上限に向けて動くのか、再度下限を目指しての動きとなるかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が横ばいでの推移となっており、レンジ圏での動きが意識されやすい状況となっています。バンド幅はそこまで縮小しておらず、市場にはエネルギーがそれほど蓄積されていません。流れとしては様子見ムードで方向感を探るところであり、バンドの中心線での動きをしばらく継続する可能性もありそうです。