EA-BANK モーニングレポート
リスク回避によるポジション調整で、米株が大幅続落(1.19 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅続落。朝方は買い戻しの動きが意識されて170ドル高水準まで上昇する場面もありましたが、買い一巡後は米国の金融政策におけるタカ派的な思惑が強まっていることや地政学的リスクの高まりなどを受け、リスク回避的な動きが強まる展開となっています。米株は引けにかけて下げ幅を拡大し、ダウは330ドル安水準での引けとなりました。NASDAQやS&P500なども売り優勢の展開となっています。
米国債市場では利回りが下落。米国の金融政策の先行きに対する思惑から債券に対する売りの流れがくすぶりましたが、米20年債入札が好調で、債券に対する買い戻しの動きが強まりました。また、米株が引けにかけて下げ幅を拡大したことなども意識され、債券に対する買い意欲が強まりました。米10年債利回りは1.85%台で、30年債利回りは2.16%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 様子見ムードが強まる中、調整の動きで一進一退
為替相場では、ドルインデックスが下落。米国債利回りが低下する中でドルに対する売り圧力が強まる展開となっています。ドルインデックスは一時95.50を割り込む動きになるなど上値の重い展開となっています。ただ、大きな動きにはなっておらず、方向感は見えにくいところです。ポンド/ドルは1.36ドル台を回復していますが、NY時間帯はじり安となるなど調整の動きが強まりました。
円はまちまちでの動き。米株の下落を眺めてドル/円は上値を抑えられる展開となり、114円台前半での推移となっています。さらに、クロス円はユーロ/円やポンド/円などがじり安基調となっています。しかし、原油価格の上昇などを背景に豪ドル/円は底堅い動きとなりました。全体的には様子見ムードが強まる展開となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値重い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を意識しての動きから売りの流れが強まり、バンドの下限まで下落する展開となりました。しかし、下限をブレイクする動きとはならずに買い戻しの動きが意識されています。ただ、上値の重い展開となっており、目先はバンドの-1σを意識しての動きとなっています。再度売り圧力が強まりバンドの下限まで下落するかどうかに注目が集まりそうです。
現状、バンドの上下限中心線が下落しての動きとなっています。バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいところですが、トレンドそのものが下向きであり、一時的に持ち直しても戻り売りに上値を抑えられそうです。買い戻しの動きが一服したら再度売り圧力が強まりバンドの下限まで下落する、といった動きになるのではないでしょうか。