EA-BANK モーニングレポート
ダウは大きく下落も、押し目買いに支えられる(1.14 NY時間)
先週末のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。ダウは朝方は決算を受けて金融株に売り圧力が強まったことで下げ幅を拡大し、470ドル安水準となりました。しかし、売り一巡後は押し目買いに支えられて下げ渋り、結局200ドル安水準での引けとなっています。また、ハイテク銘柄を中心に買い戻しの動きが強まり、NASDAQなどは上昇しての引けとなっています。
米国債市場では利回りが大きく上昇。米国の金融政策に対する思惑から乱高下する状況が継続していますが、今年の3-4回の利上げが意識されており、債券に対する売り圧力が強まる展開となっています。米10年債利回りは1.78%台に、30年債利回りは2.12%台にそれぞれ上昇して引けています。
為替相場 – ダウの軟調を受け、オセアニア通貨売り優勢
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りの上昇基調を背景に、ドルに対する買い意欲が意識される展開となっています。欧州時間帯から買い意欲が強まり上値を拡大する展開となりましたが、上昇一服後は引けにかけて若干下落する流れとなりました。ドルインデックスは95を回復する展開となり、ポンド/ドル1.37ドルを割り込む展開となっています。全体的にはそこまで大きな動きにはなりませんでした。
円は買い優勢の流れが維持されました。ダウの軟調地合いを背景にリスク回避的な動きが意識され、円に対する買い圧力が強まる展開となりました。しかし、ダウが引けにかけて下げ幅を縮小するなどリスク回避的な動きに修正の動きが入ったことで円に対する売りの流れが強まり、ドル/円は前営業日比ほぼ変わらずでの引けとなりました。クロス円は全体的に軟調で、特にオセアニア通貨に対する調整の動きが意識されて下げ幅を拡大しました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きから買い戻しの動きが強まり、そのままバンドの中心線を抜けてバンドの上限まで上昇する動きとなっています。上限では一時抑えられたものの、すぐに上昇基調を強めて高値を更新しています。調整が入りやすい場面で下値が堅く上値を拡大するといった動きであり、買われやすい地合いが継続しそうです。
現状、バンドの上限が上昇、下限が下落といった動きで、バンド幅の拡大を伴いながらの動きとなっています。バンドブレイクからバンドウォークとなりやすい形です。ただ、目先は上値は拡大しているものの、バンドの上限には届いておらず、上昇の勢いは強まってはいません。バンドの下限の下落の勢いも落ちており、一時的には調整の動きが入る可能性が高まっています。ただ、トレンドそのものは上向きであり、底堅い動きが意識されそうです。