EA-BANK モーニングレポート
ダウは一時590ドル安水準まで下落(1.10 NY時間)
機能のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。朝方は早期利上げ観測などを意識した売り圧力が強まり、ダウが590ドル安水準となるなど下値を拡大しましたが、売り一巡後は押し目買いに支えられる格好で持ち直し、ダウは160ドル安水準まで下げ幅を縮小しました。NASDAQも買い戻しの動きが意識されて小幅ながらプラス圏に浮上しての引けとなっています。
米国債市場はまちまちでの引けとなっています。早期利上げ観測から債券に対する売りの流れが意識されましたが、長期債利回りを中心にポジション調整の動きが意識されて上昇幅を縮小し、マイナス圏に転じる動きとなっています。米10年債利回りは1.76%台での推移となり、30年債利回りは2.09%台に下落する動きとなっています。ただ、2年債利回りなどは大きく上昇しての推移であり、長短の金利差が縮小しての推移となっています。
為替相場 – 先行き不安の高まりでドル、円、底堅い展開
為替相場では、ドルインデックスが持ち直しての動きとなっています。株式市場や米国債市場には調整の動きが意識されており、ドルインデックスも買い戻しの動きが意識される展開となっています。米国の2年債利回りなどが大きく上昇していることも意識されており、ドル買い圧力がくすぶる展開となっています。ただ、依然として96を割り込む水準での推移であり、日中は伸び悩んでいます。ユーロ/ドルは1.13ドル台前半へ、ポンド/ドルは1.35ドル台中盤から後半での動きとなっています。大きな動きにはなっていませんが、ドルは底堅い動きが展開されています。
一方、円は上昇しての推移となっています。米株は引けにかけて持ち直し基調となったものの、ダウが160ドル安水準での引けとなるなど、リスク回避的な動きが意識される状況であり、円に対する買い戻しの動きが意識されています。ドル/円は115円台前半まで下落する動きであり、ユーロ/円は131円を割り込む130円台半ばまで下落しています。その他のクロス円も上値の重い展開であり、スイスイフラン/円が1円以上の下げとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し基調で、目先は中心線を意識しての動きとなっています。ここをブレイクするかどうかに注目が集まるところです。中心線で抑えられた場合は再度バンドの下限まで、ブレイクした場合はバンドの上限を目指す動きが意識されそうです。
現状、バンドの上下限中心線が下落基調となっていたことから下落トレンドが維持されていましたが、ここにきてバンドの下限が持ち直しており、バンド幅の縮小傾向が強まっています。市場には徐々にエネルギーが蓄積されており、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要な局面です。ただ、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、方向感の見えにくいところとなっています。ここからの方向感に注意しながらの対応となりそうです。