EA-BANK モーニングレポート
米雇用統計が予想以下も、ダウ底堅い(1.7 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が下落しての引けとなりました。米雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に下回ったことなどを背景に上値を抑えられました。しかし失業率や平均時給は好調となったことで買い戻しの動きも意識され、ダウは一時140ドル高水準まで上昇しました。しかし、引けにかけて上値の重い展開となり、4ドル安水準での引けとなりました。NASDAQなどが下値を拡大しており、ハイテク銘柄に対する売りの流れが意識される局面が継続しています。
米国債市場では利回りがまちまちでの引けとなっています。米国の早期利上げ観測に対する思惑が根強く、長期債を中心に債券売り圧力が強まりました。しかし、調整の動きが意識されて2年債利回りなどは上値を抑えられ、マイナス圏に転じての引けとなりました。米10年債利回りは1.76%台に浮上し、30年債利回りも2.11%台に上昇しての引けとなっています。
為替相場 – 米雇用統計の結果を背景に、ドルインデックス大きく下落
為替相場では、ドルインデックスが大幅に下落しての引けとなっています。米国債利回りは長期債が上値を拡大する展開となりましたが、米国の非農業部門雇用者数が市場予想を大きく下回ったことや、ユーロやポンドに対する買い戻しの動きなどが意識されたことでドルの上値が抑えられる展開となりました。ドルインデックスは96を割り込んでの動きとなっており、ユーロ/ドルは1.13ドル台を回復して上値を拡大し、ポンド/ドルは1.35ドル台後半まで上昇する展開となりました。
一方、円はまちまちでの引けとなっています。ドルインデックスの下落を受けてドル/円の上値が抑えられ、115円台半ばまで下落する動きとなりましたが、クロス円はユーロ/円やポンド/円が上昇する展開となっています。ただ、原油価格の下落などを眺めて豪ドル/円は小幅に下落しての引けました。ユーロ/円は131円台を回復し、ポンド/円も157円台での推移となっています。全体的に大きな動きにはなっていないものの、底堅い動きが意識される流れとなりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上昇一服
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線と下限で挟まれたレンジを動いており、上値の重い展開が継続しています。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなっていないものの、上値の重い展開から下値を拡大するといった流れとなっています。ここから再度バンドの下限まで下落するかどうかに注目が集まるところです。持ち直した場合はバンドの中心線をブレイクするかどうかに注目といったところでしょう。
現状、バンドの上下限中心線が下落しての動きです。トレンドそのものが下向きであり、バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいところですが、下値を拡大しやすい局面です。バンドの中心線と下限で挟まれたレンジを動く可能性が高く、一時的に持ち直しても戻り売りに上値を抑えられて下値を拡大する展開となる可能性が高そうです。