EA-BANK モーニングレポート
FOMC議事要旨公表、先行き懸念が高まりダウ急落(1.5 NY時間)
昨日のNY市場では、米株は軒並み大幅下落となりました。朝方はダウが上昇、NASDAQやS&P500指数が下落といったまちまちの展開をしたものの、FOMC議事要旨が公表され、バランスシートの縮小や早期利上げ観測の高まりにより警戒感が強まり、ダウは150ドル高水準から反落、引けにかけ売り圧力が強まり結局390ドル安水準で引けました。
米国債市場では利回りが大きく上昇。FOMC議事要旨を受けて米国の早期金融引き締めに対する思惑が高まり、債券に対する売り圧力が強まりました。米10年債利回りは一時1.70%台を回復、目先は1.69%台での推移、30年債利回りは2.08%台での推移となっています。長短金利差は縮小傾向、2年債利回りは上値を拡大しています。
為替相場 – 米利上げ観測の高まりで、円軟調
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。一時96を割り込む動きもありましたが、そこから持ち直し再度96を回復といった展開となっています。これによりユーロ/ドルはプラス圏での推移、1.13ドルを回復、ポンド/ドルも1.35ドル台半ばまで上昇しての動きとなっています。
円は小幅まちまちでの推移となっています。ドルインデックスが下げ渋ったことで一時116円を割り込んでいたドル/円は116円台前半まで回復しています。クロス円はユーロ/円やポンド/円がしっかりとした動きが展開されています。ただ、豪ドル/円などはマイナス圏での動きであり、全体的には小動きで方向感の見えにくい展開となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上昇基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線で抑えらえれる動きから上昇基調を強め、バンドの上限をブレイクしてバンドウォークが展開される動きとなっています。ただ、目先は調整の動きも意識されており、ここからさらに下落基調を強めるのか、再度バンドの上限まで上昇するのかに注目です。
現状、バンドの上限が上昇基調となる一方、下限が下落基調からじり高基調へと転じる動きとなっています。バンドの上下限中心線が上昇する動きであり、トレンドそのものは上向きながらもバンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくい局面です。一時的には調整の動きが入るものの、底堅い動きから上値を拡大しやすい形であり、目先は調整の動きが入っていますが、押し目買い優勢の局面といえます。