EA-BANK モーニングレポート
ダウが最高値更新も、NASDAQは大きく下落(1.4 NY時間)
昨日のNY市場では、米株はまちまちでの引けとなりました。ダウが200ドル超の上昇となる一方、NASDAQが200ポイント以上の下落となっており、S&P500指数も小幅に下落しての引けとなっています。ハイテク銘柄に対する調整売りの流れが継続する中で米長期債利回りの上昇を背景に、金融株が買われやすい地合いとなっています。また、オミクロン株に対する警戒感が和らいでいることも引き続き好感される展開となっています。
米国債市場では利回りがまちまちでの推移。2年債利回りなどはマイナス圏での推移となる一方、10年債などの長期債利回りが上昇しての動きとなっています。早期利上げ観測に対する思惑は根強い状況です。ハト派姿勢を保っていたカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が高インフレの長期化を認める発言をしたことも債券に対する売りを意識させる流れとなっています。米10年債利回りは1.64%台に、30年債利回りは2.05%台にそれぞれ上昇する展開となっています。
為替相場 – ダウの堅調を背景に、円売り加速
為替相場では、ドルインデックスが堅調な推移。大きな動きとはならず、前営業日終値を挟んでの動きが展開されましたが、米国の長期債利回りが上昇基調を強めていることなどを背景に、ドルに対する買いの流れが継続する展開となっています。ただ、全体的にはまちまちな動きであり、ユーロ/ドルは1.13ドルを割り込む動きとなる一方、ポンド/ドルは1.35ドル台を回復する展開となっています。
一方、円は軟調地合い。ドル/円が116円台を回復するなど上値を拡大したことで、クロス円も堅調地合いとなっています。ユーロ/円は131円台を回復する動きっであり、ポンド/円や豪ドル/円は1円以上の上昇となっています。ポンド/円は157円台を回復、豪ドル/円も84円台を回復しての推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入り、中心線で支えられる動きが展開されていましたが、目先は売り圧力が強まりバンドの中心線を割り込む動きとなっています。ただ、バンドの下限には届いておらず、やや様子見ムードが強まる状況ということができそうです。ここからバンドの下限を目指して下落するのか、中心線を挟んでの動きを継続するのかで流れが変わってきそうです。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇といった動きになっており、バンド幅の縮小傾向が強まっています。縮小の流れはしばらくは継続しそうで、市場にはエネルギーが蓄積されていくものと思われます。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要であり、バンドブレイクからバンドウォークといった動きになる可能性も十分にあるでしょう。ただ、目先はバンドの中心線が意識されていることから、方向感を見極めながらの対応となりそうです。