EA-BANK モーニングレポート
S&Pは最高値更新を継続(1.4 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅上昇。ダウは朝方ポジション調整の動きが意識されてマイナス圏での推移となる場面もありましたが、足元の経済に対する楽観的な見方が広がったことで買い意欲が強まる流れとなっています。S&P500指数が史上最高値を更新するなど上値を拡大しており、ダウも240ドル高水準と日中高値圏での引けとなっています。
米国債市場では利回りが大幅上昇。米株の上昇や早期利上げ観測の強まりなどが意識され、債券に対する売り圧力が強まる展開となっています。長期債利回りは10bpを超える上昇となっており、長短金利差が拡大する展開となっています。米10年債利回りは1.63%台に、30年債利回りは2.03%台にそれぞれ上昇するなど上昇圧力が意識されています。
為替相場 – ドルの独歩高で、円も底堅い展開
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りの大幅上昇を背景に、ドルに対する買い意欲が強まる流れとなっています。ドルは対主要通貨で独歩高基調となっており、ユーロ/ドルは1.13ドルを、ポンド/ドルは1.35ドルをそれぞれ割り込む展開となっています。原油価格は上昇したものの、豪ドル/ドルなども上値を抑えられています。
一方、円はまちまちでの推移。ドルインデックスの上昇を背景にドル/円は底堅い動きとなり、115円台前半から中盤での推移となっていますが、クロス円は全体的に上値の重い展開となっています。対ドルで大きくユーロやポンドが下げたことで反射的にユーロ/円やポンド/円などに売り圧力が強まる流れとなっています。特にポジション調整の動きなども意識された豪ドル/円は83円台を割り込む動きとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動いています。バンドの下限から持ち直し、バンドの中心線を抜ける動きとなったものの、バンドの上限までは届かずに目先はやや上値の重さが意識される状況です。ただ、バンドの中心線にも届かない動きであり、比較的狭いレンジでの動きとなっています。
現状、バンドの上限がじり高、下限が上昇といった動きになっており、バンドの上下限中心線が上昇基調となっています。トレンドそのものは上向きであり、底堅い動きが意識されそうです。ただ、バンドの上限の上昇の勢いは落ちており、このまま横ばいといった動きになっていけば方向感の見えにくい流れとなる可能性が高まるでしょう。バンド幅もそれなりに広い状況ですので、大きな動きにはなりにくいところだといえます。