EA-BANK モーニングレポート
米株は引けにかけて下げ幅拡大(12.30 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落しての引けとなりました。朝方は米国の新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことで、労働市場の改善の動きが意識されてリスク志向の動きが強まる展開となりました。日中も底堅い動きが継続したものの、引けにかけて利食いの動きが意識され、上値を抑えられました。米CDCがクルーズ船のコロナリスクを引き上げたことも警戒感を強める展開となり、結局ダウは90ドル安水準での引けとなりました。
米国債市場では利回りが低下。朝方から調整の動きが意識される中、米株の上値が抑えられ、マイナス圏に転じたことで、債券に対する買い戻しの動きが強まっています。長期債利回りを中心に下げ幅を拡大する展開となっており、10年債利回りは1.50%台へ、30年債利回りは1.91%台へそれぞれ低下しました。
為替相場 – 様子見ムードも、円安傾向根強い
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。米国債利回りが下げ幅を拡大する中でドルの上値も抑えられていますが、ユーロに対する調整売りの圧力が強まったことでドルの下値が支えられました。ただ、全体的には年末ということもあって様子見ムードが強まっており、方向感の見えにくい流れとなっています。そうした中でポンド/ドルは1.35ドル台を回復する動きとなっています。
一方、円は軟調地合い。ドル/円が115円台での動きとなる中でクロス円も下値の堅い動きが展開されてます。ユーロに対する売りが意識されており、ユーロ/円は小幅に下落していますが、大きな動きにはなっていません。円はやや軟調といった動きになっていますが、全体的には方向感の見えにくい流れであり、小動きとなりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 小幅持ち直し
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と下限で挟まれたレンジを動いています。方向感の見えにくい状況となっているものの、目先はバンドの下限まで下落してからの持ち直し基調となっています。このまま上昇基調を維持することができるか注目です。
現状、バンドの上限が横ばい、下限が下落といった動きになっています。下限で支えられる動きとなっていることから、下限も下落基調から横ばいでの動きとなっていくのではないでしょうか。バンドの上下限中心線が横ばいでの動きとなってレンジ圏での動きが継続といった動きになる可能性が高いといえます。