EA-BANK モーニングレポート
ダウは90ドル高、11月以来の最高値(12.29 NY時間)
昨日のNY市場では、ダウが過去最高値を更新。ダウは一時170ドル高水準となるなど買い意欲の強まりを見せましたが、買い一巡後は上値を抑えられ90ドル高水準での引けとなりました。ダウに対する買いの流れが維持された一方、NASDAQは小幅に下落しての引けとなりました。また、S&P500は今年70回目となる史上最高値を更新して引けています。
米国債市場では、長期債利回りが上げ幅を拡大する展開となりました。2年債利回りなどは小幅に低下していますが、全体的には米株の底堅い動きを眺めてリスク志向の動きが意識されたことに伴う債券売りの流れとなりました。10年債利回りは1.55%台に、30年債利回りは1.96%台にそれぞれ上昇しており、長短金利差が拡大する流れとなっています。
為替相場 – ドルインデックス下落、円売り加速
為替相場では、ドルインデックスが下落。米長期債利回りは大きく上昇しましたが、ユーロやポンドに対する買い戻しの動きが強まったことでドルの上値が抑えられる展開となっています。また、原油価格の底堅い動きを受けて豪ドルやカナダドルなども堅調地合いとなっています。ただ、全体的には手掛かり材料難から大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まりました。ユーロ/ドルは1.13ドル台半ば、ポンド/ドルは1.34ドル台後半での推移となっています。
一方、円は軟調地合い。市場全体のリスク志向の動きを背景に円売り圧力が強まり、ドル/円が115円を意識しての動きとなっています。また、クロス円も全体的に上昇基調を強めており、ポンド/円は155円台を回復しての動きとなっています。南ア・ランドに対する売りの流れが強まる中で南ア・ランド/円は下落したものの、対主要通貨に対して円は全般的に売られる流れとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直して中心線をブレイクしての動きとなっています。ただ、そこからは上昇の勢いが落ちており、狭いレンジでの動きとなっています。バンドの上限まで上昇するのか、バンドの中心線を下抜けて下落となるか注目ですが、このままバンドの中心線を意識した狭いレンジでの動きを維持する可能性も高そうです。
現状、バンドの上限が下落、下限がじり高といった動きとなっています。バンド幅は比較的広い状況ですが、縮小傾向となっており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されていく状況といえます。すぐに大きな動きになる可能性は低そうですが、このままバンド幅の縮小傾向が維持されれば、後々はバンドブレイクからバンドウォークといった動きになる可能性が高まるでしょう。