EA-BANK モーニングレポート
ダウは一時36500ドルを突破も、伸び悩む(12.28 NY時間)
昨日のNY市場では、ダウは続伸となりましたが、ハイテク銘柄に対する売りの流れが意識され、NASDAQは下落して引けています。オミクロン株に対する警戒感が和らいでいることからダウに買いが入りやすい局面が継続しています。市場全体としてはリスク志向の動きが意識されやすいところではあるものの、利食い売りなどに上値を抑えられる流れとなっています。ダウは一時220ドル高水準となり、36500ドル台へと浮上しました。しかし、引けにかけて調整の動きが強まり、結局90ドル高水準での引けとなっています。
米国債市場では、利回りが上昇しての推移となっています。ダウの堅調地合いなどを眺めて債券に対する売りの流れが意識されました。朝方は長期債利回りがマイナス圏での推移を続ける展開となりましたが、債券に対する買いが一巡した後は調整の動きが強まり、利回りが持ち直しました。2年債利回りなどは上げ幅を拡大する動きであり、長短金利差が縮小する展開が継続しています。10年債利回りは1.48%台に、30年債利回りは1.90%台にそれぞれ上昇しました。
為替相場 – 材料難から全体的に様子見ムード
為替相場では、ドルインデックスが小幅に続伸しての推移となっています。大きな動きにはなっていませんが、米国のリッチモンド連銀製造業指数が市場予想を上回ったことなどを受けてドルに対する買い意欲が意識されました。米国債利回りの上昇なども下値を支える展開となっています。ただ、全体的には様子見ムードが強まり方向感の見えにくい流れとなっています。調整の動きが意識される中でユーロ/ドルは1.13ドル台前半で、ポンド/ドルは1.34ドル台前半から中盤での推移が継続しました。
一方、円は堅調地合いとなっています。ダウは上昇したものの、全体的には調整の動きが意識されており、円に対する買い戻しの動きが強まりました。ただ、全体的には年末に向けて手掛かり材料難から様子見ムードが強まる展開となっています。ドル/円は114円台後半での動きが維持されています。ユーロ/円は130円を割り込む動きとなっていますが、積極的に売り込む動きにはなっていません。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直して中心線を挟んでの動きとなっています。目先は狭いレンジでの動きであり、方向感を探る展開となっています。このまま上昇基調を維持してバンドの上限まで上昇するのか、再度バンドの下限まで下落するのかに注目です。いずれにせよレンジ圏での動きが意識されそうで、方向感の見え見くい流れとなるのではないかとみています。
現状、バンドの上限がじり安、下限が横ばいといった動きとなっています。大きな方向感は見えにくいところであり、レンジ圏での動きが意識されやすい状況です。バンド幅もそこまで縮小しているわけではなく、市場にはそこまでエネルギーが蓄積されているといった状況ではありません。流れとしては狭いレンジでの動きが継続しやすいところですが、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。