EA-BANK モーニングレポート
米株はダウが36000ドルを突破して上値拡大(12.27 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。ダウはオミクロン株に対する警戒感が和らいでいることからリスク志向の動きが強まっています。感染の拡大に関しては警戒されていますが、重症化しないのではないかといった見方が好感される展開となっています。ダウは36000ドルを回復し、引けにかけて上げ幅を拡大して日中高値圏での引けとなっています。結局350ドル高水準となり、36300ドルを突破しました。
米国債市場では利回りがまちまちでの推移です。2年債利回りなどが上昇する一方、10年債利回りなどが低下しており、長短金利差が縮小する展開となっています。米株は上昇しているものの、長期債利回りに調整の動きが意識される展開となっており、債券に対する買い意欲が強まっています。一方、2年債利回りなどは0.7%台を回復する動きであり、底堅い動きが意識されています。10年債利回りは1.47%台に、30年債利回りは1.87%台にそれぞれ下落する動きとなっています。
為替相場 – ドルインデックスが小幅に上昇
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇しての推移となっています。全体的には方向感の見えにくい流れとなりましたが、アジア通貨を中心に売りの流れが意識されており、ドルの下値を支える展開となっています。一方でオミクロン株に対する警戒感が和らいでいることで、ユーロやポンドに対する買い戻しの動きが意識されてドルの上値を抑えています。特にポンドに対する買いの動きが意識される中でポンド/ドルは1.34ドル台を回復する動きとなっています。
円は軟調地合いとなっています。米株の上昇基調などを背景にリスク志向の動きが意識されており、円に対する売り圧力が強まる展開となっています。ドル/円は115円を目指す形となっており、ユーロ/円は130円台を回復しています。ポンド/円は1円を超す上げ幅となっています。クロス円は対主要通貨で売られやすい地合いとなっており、独歩安基調となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 調整売りの流れ
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入っています。ほぼ横ばいでの動きであり、狭いレンジとなっています。バンドの中心線まで下落するかどうかに注目であり、まだ上値の重さが意識されるところです。ただ下値も堅く、売り一巡後は再度バンドの上限まで上昇といった動きになる可能性も十分にあるでしょう。
現状、バンドの上下限中心線が上昇基調となっています。トレンドそのものが上向きであり、調整が一服した後は再度買い意欲が強まりそうです。ただ、バンドの上限の上昇の勢いが落ちており、このまま横ばいでの動きとなった場合はレンジ圏での動きとなっていく可能性が出てくるため、大きな動きにはなりにくくなることも視野に入れての対応が必要となります。