EA-BANK モーニングレポート
ダウが一時36000ドルを突破(12.23 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。ダウは朝方から買い優勢の流れとなり、日中は36000ドルを突破しての動きが継続しました。しかし、引けにかけて調整の動きが強まり急落する展開となり、結局190ドル高水準で36000ドルを割り込んでの引けとなりました。オミクロン株の感染拡大には依然として警戒感が残るものの、重症化リスクは現状では低いとみられており、経済への影響は大きなものとはならないといった見方が強まっています。また、米経済指標は概ね堅調であり、リスク志向の動きが強まりました。
米国債市場では利回りが上昇。クリスマス休暇を控えて短縮取引となっています。米株が上昇基調を維持する中で米国債に対する売り圧力が強まる展開となりました。特に長期債利回りは上値を拡大する動きであり、米10年債利回りが1.49%台、30年債利回りは1.90%を回復する動きとなっています。
為替相場 – 米株高を背景に、円独歩安
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。ユーロやポンドに対する買い戻しの動きが継続する中でドルの上値が抑えられています。原油価格が上昇していることで豪ドルなども堅調地合いとなっており、ドルは全般的に売られやすい地合いとなりました。ポンド/ドルは1.34ドルを回復しての動きとなっていますが、その他の通貨は様子見ムードが強まる中で大きな動きにはなっていません。
円は軟調地合い。米株の上昇基調などを背景にリスク志向の動きが意識されており、円に対する売り圧力が強まる展開となっています。ドルインデックスが上値の重い展開となる中でドル/円は底堅い動きが展開されており、114円台前半から中盤での動きとなっています。クロス円も全体的に堅調な動きが展開されており、円は対主要通貨に対して売られやすい地合いとなりました。ポンド/円は1円以上の上昇となって153円台中盤での推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 調整売り優勢
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入り、バンドの中心線まで下落する展開となっています。ここで支えられるかどうか注目です。支えられた場合はバンドの上限を、下抜けた場合はバンドの下限を目指す動きとなりそうです。しっかりとした動きが継続していただけに、底堅い動きが意識されるのではないかとみています。
現状、バンドの上限が上昇基調から横ばいへと変化している状況です。一方、バンドの下限は上昇基調を維持しています。底堅い動きが意識されやすい形ではありますが、上限が横ばい基調を維持した場合は大きな動きにはなりにくくなっていくでしょう。さらに下限が上昇基調から横ばいへと変化した場合はレンジ圏での動きが意識されやすくなりそうです。上限、下限の方向感に注意しながらの対応となりそうです。