EA-BANK モーニングレポート
好調な米消費者信頼感指数を背景に、米株続伸(12.22 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。ダウは朝方は前営業日終値を挟んでの動きでしたが、消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことが好感される形となり、買い意欲が強まりました。また、オミクロン株の感染が拡大しているものの、死者の数はそこまで増加しておらず、警戒感が若干和らぐ状況となっています。ダウは日中底堅い動きを継続し、引けにかけて上値を拡大して260ドル高水準となって高値圏での引けとなりました。
米国債市場では利回りがやや上値を抑えられての推移となっています。株価は上昇しているものの、債券に対する買い意欲が根強い展開です。ただ、クリスマス休暇を控えていることから大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる展開となりました。米10年債利回りは1.46%台で、30年債利回りは1.85%台での推移となっています。やや長期債利回りの上値が重く、長短金利差が縮小する展開となりました。
為替相場 – ドルインデックス下落、円独歩安
為替相場では、ドルインデックスが大きく下落。東京市場引け後から売りの流れが強まり、NY時間帯に向けて売りの流れが継続する展開となりました。NY時間帯は下げ渋ったものの、買い戻しの動きも弱く目先は日中安値圏での推移となっています。米国債利回りの低下やユーロに対する買い戻しの動きが強まったことなどを背景に、ドルの上値が抑えられています。ユーロ/ドルは1.13ドル台を回復する動きとなり、ポンド/ドルも1.33ドル台半ばでの推移となっています。
円は軟調地合い。株価の続伸などを受けたリスク志向の動きが意識され、円に対する売り圧力が維持される展開となりました。ドル/円は目先調整の動きが入っていますが、114円台前半での推移を維持して小幅高となっています。また、ユーロ/円は129円台を回復する動きとなっています。ポンド/円は1円以上の上昇となるなど、円は主要通貨に対して売られやすい地合いとなりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 下値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入り、一時持ち直す動きを見せましたが下げ幅を拡大する展開となっています。目先はバンドの下限をブレイクする動きであり、このままバンドウォークとなるかどうかに注目です。売りの流れが強まっており、下値を拡大する可能性も十分にあるでしょう。
現状、バンドの上限が上昇に転じ、下限が下落基調を強める展開となっています。バンド幅の拡大基調が意識されており、バンドブレイクからバンドウォークといった動きが意識されやすい状況となっています。このままバンド幅の拡大基調が継続すれば、バンドウォークが維持されて下値を拡大といった展開となるでしょう。バンドの上限が横ばいから下落といった動きに転じた場合は、トレンドそのものは下向きながらも調整の動きを入れながらの動きが意識されやすくなり、買い戻しの動きが展開されるでしょう。