EA-BANK モーニングレポート
ダウが一時700ドル安水準まで下落(12.20 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅続落。オミクロン株の感染拡大などが警戒され、売り圧力が強まる展開となりました。ダウの下げ幅は一時700ドルに迫るなど下値を拡大しました。売り一巡後は持ち直したものの、430ドル安水準での引けとなっています。NASDAQなども軟調地合いとなって15000を割り込んでの引けとなっています。
米国債市場では利回りがまちまちでの推移。長期債利回りが上昇する一方、2年債利回りなどは上値の重い展開となっています。米株安が意識される一方、ここまでの動きに対する調整の動きが意識され、長短金利差が拡大する展開となりました。現状米10年債利回りは1.42%台で、30年債利回りは1.85%台での推移となっています。
為替相場 – 円高基調を強めるも、クロス円一進一退
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。欧州時間帯から売りの流れが強まり、下値を拡大する展開となりましたが、NY時間に入り下げ渋りから持ち直す動きとなっています。年末に向けて様子見ムードが強まる展開となっており、方向感の見えにくい流れとなりました。
円はまちまちでの推移。米国株式市場の大幅下落などを背景にリスク回避的な動きが意識される中で円買い圧力が強まりました。一方、ドル/円はレンジ圏での動きからNY市場引けにかけて米株が下げ渋ったことを受けて持ち直し、前営業日終値を挟んでの動きとなっています。また、クロス円ではユーロ/円が買い戻しの動きから堅調地合いとなって128円を回復する動きとなっています。一方、ポンド/円などは売りの流れが継続し、一時150円を割り込む動きが展開されました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限からの持ち直し基調となってバンドの中心線を抜け、そのままバンドの上限まで上昇する動きが展開されています。ただ、上限では抑えられており、目先はやや売り優勢の流れとなっています。バンドの上限と下限で挟まれたレンジを動いており、やや方向感の見えにくい展開となっています。
現状、バンドの上限が上昇基調、下限がじり安基調となっています。バンド幅は拡大基調ですが、大きな動きにはなっておらず、このままレンジ圏での動きが維持される可能性が高まっています。特に下限の下落の勢いが弱いため、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところです。バンドの上下限中心線が横ばいといった動きになり、レンジ圏での推移となっていくのではないでしょうか。