EA-BANK モーニングレポート
ダウは320ドル安水準の下落(12.13 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落しての引けとなっています。欧州を中心にオミクロン株の感染が拡大しており、警戒感が高まる流れとなっています。リスク回避的な動きが強まる中、ダウは朝方から売りの流れが意識されて一時360ドル安水準となり、結局320ドル安水準での引けとなっています。
米国債市場では利回りが大きく低下。米株安を背景に債券が買い戻される展開となっています。特に長期債利回りは下げ幅を拡大する展開となっており、長短の利回り格差が縮小する展開となりました。目先、米10年債利回りは1.41%台、30年債利回りは1.80%台での推移となっています。
為替相場 – ドル、円、共に底堅い
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りは低下していますが、欧州でのオミクロン株拡大の流れが嫌気されてユーロやポンドに対する売りの流れが意識され、さらに原油安を背景に豪ドルなども上値を抑えられる展開となりました。ユーロ/ドルは1.13ドルを割り込んでの推移であり、ポンド/ドルも1.32ドル台前半での推移となっています。
円はまちまちでの推移。ドルインデックスの上昇を眺めてドル/円が底堅い動きとなる一方で、株安を背景にクロス円が軟調地合いとなっています。全体的には円に対する買い戻しの動きが意識されており、ドル/円もプラス圏での動きを維持しているものの、上値の重さが意識されています。豪ドル/円は81円を割り込んでの動きとなるなど、警戒感が強まる局面といえます。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、目先はバンドの下限から持ち直しての動きとなっています。バンドの中心線を抜けての動きであり、バンドの上限まで上昇することができるかどうか注目です。買い優勢の流れが維持されての動きとなっているだけに、このまま上限まで上昇といった動きになる可能性も高そうです。
現状、バンドの上限が下落基調を強める一方、下限は持ち直し基調となっています。バンド幅が縮小傾向を強めており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されてきています。ただ、まだ縮小の余地があるため、すぐにバンドブレイクからバンドウォークといった動きにもなりにくいところです。目先はバンドの中心線を抜けての動きとなっているだけに、このまま上昇してバンドの上限を意識しての動きが視野に入るところです。そこからバンドブレイクとなるかどうかに注目です。